シンオウ地方の旅路 part2 (ページ35)

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VS.ギラティナ後ディアルガ&パルキアページ35

｢ギラティナで隠れれるし。
ディアルガにパルキア…
タクトは３匹ずつ別れてやってるな。
パルキアを受け持とうかな。
ドラゴンと水だし。
ディアルガは、鋼とドラゴンだから、タクトのリザードンは相性いいんだし。」

ギラティナを沈静化させたことで余裕ができ、シュナはタクトの戦う二体の方を見やる。

｢ギャウ！｣

ギラティナがその目線に気づいたのか、ギラティナが咆哮する。

｢ギラティナ、まさか“シャドーダイブ”してくれるって！？
あの技って確か、相手の影に隠れての技のはず……
そうね、奇襲を知れば二匹の目線をかえれる。
そこを狙えれば、タクトも攻撃に使える。」

全力で戦うタクトには最後の一押しが足りていない。
止めを刺せるだけの隙を作るべく、シュナはギラティナに指示を下す。

「とりあえず、“シャドーダイブ”して。それから、パルキアに“ドラゴンクロー”。」

指示に応えたギラティナが闇に姿を消し、チャンスを窺うように待機する。

「さて、次の一手はどうするか。」

考え込むシュナの目の前で、タクトが声高らかに指示を飛ばす。

とりどりの光が弾け、二柱の技とぶつかり合う。

「う～ん、最後の一押しが足りない。
ディアルガとパルキアの足元を崩して、体制を崩しての攻撃なら行けそうかな。
足場崩しなら、ガブリアスにリザードンの技なら行けそう。」

戦略を組み立てる間にもタクトのポケモン達は必死で攻撃を仕掛けている。
時間はあまりなさそうだ。

「よし、ギラティナ。
ディアルガとパルキアの下からの“シャドーダイブ”！」

影に潜っていたギラティナが飛び出し、鍔迫り合いを繰り広げるディアルガとパルキアの体勢を崩す。

横槍が入ったことにより出力が一瞬弱まり、均衡が崩れた。

「タクト、未だよ。仕留めな！」

その声がタクトに聞こえたかどうか、それはわからない。
ただ、確かにタクトは勝利への一歩を踏み出していた。