シンオウ地方の旅路 part2 (ページ33)

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VS.ギラティナ2 ページ33

「くそぉ……ダークライのスピードでは、無理だったか……」

落とされた所から、ダークライはなんとか立ち上がる。

「ダークライ…」

心配げなその声色に、ダークライはその顔へ振り返り、即座にギラティナに向かい合う。

「そう…ダークライ、“悪の波動”」

その命令に応えるべくその腕の間に結集されるのは闇の心を増幅させ放つ“悪の波動”。

より疾く、より力強く。
その波動は確かにギラティナへと直撃する。

｢ギュ…ギャアアアアアアッ！｣

弱点の悪技で大ダメージを受け再び吠えたギラティナが打ち出したのは、己の力を込めた“波動弾”。

「ダークライ、避けて。
避けてから、ダークホールを連打」

即座に旋回して回避し、眠らせようとひたすらに“ダークホール”を連打する。

それを回避するために再び影へと潜ったギラティナが姿を消す。

「また、ギラティナが消えた！！
影から、出てくるか分かれば、良いのに。
ダークライ、一度戻って。」

シュナは、一度ダークライを戻す。

そして、マスターボールの二つ目を握りました。

代わりに繰り出したのは。

「本当なら、この子は出したくなかったけど、しょうがないよね。
カイオーガ……行くわよ。」

海の化身、カイオーガ。

その姿を現した瞬間、その一帯に雨が降る。

丁度クロロの立つ辺りを残して雨雲が立ち上っていた。

「フゥ……カイオーガの特性、雨降らし。
水技の威力が1.5倍、“雷”の命中率100%になる。
カイオーガ、ギラティナが影から出たとたんに、“波乗り”の準備。」

待ち構えられているとは知らずに出てきたギラティナに、全力の大波をぶつける。

例えギラティナがドラゴンタイプで水半減とはいえ、かなり特攻の高いカイオーガのタイプ一致＋雨補正込みの一撃は相当堪えたらしく大きく仰け反って怯んだ。

「怯んだ。ギラティナに向かって、“冷凍ビーム”！！」

その瞬間に敵を凍らせる冷凍光線を放射した。
効果抜群の一撃を受け、その動きが鈍っていく。

｢ビシャアアアアッァアアアアアッ！｣

咆哮するギラティナはその太い爪を使ってカイオーガを切り裂かんと、“ドラゴンクロー”を放つ。

「接近で来たわね。ガイオーガ、“絶対零度”。」

放たれた冷気は、当たりさえすれば一撃で相手を冷凍する。
だが命中率は悪い。

ギラティナの爪がその体を切り裂いた。

「ガイオーガ……周りを囲むように、“波乗り”。」

再び雨により強化された波がギラティナを襲う。

「ギラティナの体力も半分ぐらいになったかな。
手持ちのボールは、ハイパーボールにマスターボールも持ってるから、大丈夫だな。」

自分の所持ボールを確認して再び向き合うのだった。