シンオウ地方の旅路 part2 (ページ30)

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救援は… ページ30

｢やはり、そうか。｣
｢その鎖を作るために、湖の三匹を捕まえて、強制的にその鎖を作ったんだと思います。
けど、ディアルガとパルキアがいる所なんて、知らないはず…｣

｢…槍の柱、だろ｣

シュナの疑問に答えるべく現れたのはタクトだった。

｢アカギが言ってたぞ。…『我々を止めたくばテンガン山の頂上に来い』ってな。そこにあるのは槍の柱、あそこ一回行ったことはあるがなんか妙なもんを感じたからな…多分そこだろ｣
｢槍の柱……今から、そこに行くにも……タクトはジム戦は終わったんだね。｣
｢おうよ。…ご無沙汰です、ナナカマド博士｣
｢うむ。君がタクトか…立派になったもんだ…｣

感慨深く頷くナナカマド。
それを置いてシュナは話し出す。

｢これは、やばいことが起きそう。
タクト、シロナさんに電話出来る、すぐに連絡して、テンガン山の行かないと大変な事になる。｣
｢…悪い、それは既に試したんだ。ただ…｣

一つため息をついてその理由を語る。

｢…別の案件…それも、伝説クラスの化け物の対処で来れないんだとよ｣
｢伝説クラスの化け物……それって……｣
｢詳細は分からん。それどころじゃなかったらしいしな。繋がりもしねぇ｣
｢シンオウ地方の伝説クラスって、パルキア、ディアルガ以外には、ギラティナ、ダークライ、クレセリア、シェイミぐらいじゃないの。
化け物クラスなら、ギラティナが候補だけど。｣
｢…お前の知識の範囲はどうなってんだよ｣

正直シュナの多すぎる引き出しに内心引くタクト。

｢え？前に来た時に調べた。
シロナさんは、無理かぁ。ミオのジム戦してからは間に合うかな。｣
｢どーだろなぁ…｣

確証は無い。
今まではそこまで放置しても問題は無さそうだったが、伝説クラスが動くとなれば話は別になる。

｢…いや、今行こう｣
｢だね、ジム戦は槍の柱が終わってから別れてするか。
タクトは、回復してる？｣
｢あぁ、問題ない。準備は出来てるよ｣
｢それじゃ、博士私たちは、槍の柱にいってみます。｣
｢うむ、頼んだ。私は泉の様子を再確認してくる｣
｢お願いしますねっと！｣

それぞれの目的地へ飛ぶべく、ポケモンを繰り出す。

さざ波の揺れる街を飛び去って行く二人の背中は、ナナカマド博士にとってどこか大きく感じられた。

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テンガン山

｢とりあえず、テンガン山には来たけど。｣
｢…急いで登るぞ｣

聳え立つ雄大な山を前に、闘志を滾らせる二人だった。