朝の日差し ページ26
次の日
｢お、起きたか｣
早起きなタクトが既に朝食を用意している。
｢タクト、早起きだねファァ〜〜｣
｢癖が抜けないんだよ。毎朝早起きしてシロナさんに朝食作らなきゃだったから…｣
自堕落チャンプはここにも影響を与えていたようである。
｢シロナさんにも作ってたんだ。｣
｢あったりめぇよ。あの人一切家事できないからな。大変にも程がありすぎる｣
｢それは、大変だったね。うちは朝ごはんは、軽めだし。
手持ちは、みんなまだ寝てるしなぁ。｣
｢普通の家に育ってて良いですねぇ!うちは皆早起きで…ホントあの人が全部悪いんだよ｣
グチグチと厄介な師匠への愚痴を吐き散らかしながら朝食が完成。
今日はホットケーキだ。
｢それなら、シンオウの全てを終えれたら、カントーに来る？
オーキド博士も、会ってみたいと言ってたよ。｣
｢んー…そうだな。気が向いたら行くか｣
ホットケーキを頬張りながら話す。
｢あ、このホットケーキ美味しい。
モモンの実とか入れてる？｣
｢お、惜しいな。マゴの実だ｣
どちらも甘い木の実だが、マゴの実の方が甘味は強い。
｢マゴの実かぁ。あれも甘味が強いし。それなら、オレンもあわない？｣
｢オレンはどう…だろうな…少なくとも人間の料理には向かないと思うぞ｣
あんな甘味以外の味が混ざった独特な木の実は到底人の食べるものではない。
そうこう話す内に朝食を食べ終わり、出発する。
｢さて、リザードン。ミオシティまでよろしく。｣
｢シャンル、今日も頼むな！｣
それぞれのリザードンに乗り、ミオシティまで一直線だ。
――――――――――
ミオシティ
｢到着〜〜
さて、図書館はまだあいてないし。
散歩してくるね〜〜｣
｢おう、行ってくるぞ｣
タクトが向かう先にいるのは当然この男。
｢よう、久しぶりだな!｣
｢ですね…｣
｢じゃあ改めて…私がこのミオシティジムリーダー、トウガンだ!｣
鋼鉄ボディの男、トウガンである。
｢ちょっと別れたと思ったらバンバン薙ぎ倒してここまで来ちまうとはな!グハハハ!｣
｢恐縮ですね｣
｢まぁいい!早速勝負だ!｣
▼ジムリーダーの トウガンが 勝負を 仕掛けてきた!
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作者名：シオン&クロロフィル x他3人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2022年8月6日 18時
