シンオウ地方の旅路 part2 (ページ20)

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失われた英知、立志、信じページ20

｢さて、回復も終わったし。
エイチ湖は、キッサキシティの近くの湖だしね。
雪原だし、厚着しなきゃいけないなぁ。｣
｢だな｣

近くにあったフレンドリィショップへ向かってみるが、やはり服の類は無かった。

｢やっぱり、服類は無いなぁ。
長袖は持ってきてるし、タクトも貸そうか？｣
｢あー、いい。僕も防寒着くらいあるからね｣

寒冷なシンオウを旅するには当然の必需品である。

｢あるんだ。それなら大丈夫かな。
エイチ湖近くには、広い所はないから気をつけなきゃいけないし。
吹雪になってたら危ないからね。｣
｢まぁ…いざとなればシャンルに晴らしてもらうっていう手もあるがな｣
｢雪崩はしないようにね。
さて、リザードン行こうか。久々のエイチ湖近くだから、気をつけようね。｣

双竜は再び飛び立つ。
今度はシンオウ北の雪に閉ざされた大地へ向けて。

――――――――――
エイチ湖の畔

｢うわ～
久々のエイチ湖だあ。上からだと、変わらないなぁ。｣
｢そうだな、特に変化はなさそう…?一応確かめるか｣

地面へ降り、遺跡へと足を踏み入れる。

｢うーん、エイチ湖は凍ってるから、水かさはわからないね。｣
｢流石にな…って…クソッ｣

見れば、何やら戦闘の跡が残っていた。
捻じ曲げられた岩に、�み跡、岩の残骸などがそこらに散らばっていたのだった。

｢あ……遅かったかぁ。奴らなんで湖の子達を使って何をしたいのよ。
何をどうしたいのかな。｣
｢わからん…トバリに戻るか。あそこの本拠地っぽいビル潰すぞ｣

恐らくはそこに捕らえられたポケモン達もいるだろうと踏んでの行動である。
即座にシャンルに乗り込む。

｢そうね、トバリに変わったビルもあったし。
あそこが、奴らの基地みたいだったし。｣

シュナもリザードンに乗り、一直線にトバリシティへと向かう。

――――――――――
トバリシティ

｢さて、トバリに戻って来たし。
そのビルは、あそこだね。｣
｢なんだが…鍵は閉まってるんだよ…どっかから入れないもんかねぇ…｣
｢うーん……それなら、ビルの窓から潜入してみる？
それか、エスパータイプの子達をつかう？｣
｢…ガラス片は大丈夫か?一応ここ町だからな?｣

流石に強行突破は不味いと判断したタクト。
どこか潜入口があればいいのだが…

｢裏から入られれば良いんだけど。
でかいビルなら、裏口があると思うんだけど。｣
｢だよなぁ…お?｣

タクトの目に飛び込んできたのは、隣にある倉庫から何かを搬入する下っ端の姿だった。