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狂う 11 ページ23

驚いた表情のまま固まって
目を見開いて俺を見つめるAが
可愛らしくて、つい頬が緩む

一度机の上に食事を置いて
彼女の頬を撫でる


「・・・マルコ、さん・・ッ・・」


「言いたいことは分かるよぃ・・」


「・・・・・私は・・ッ!!」


彼女の口から何か言葉が出る前に
手で覆って言葉を奪った


「部屋から絶対に出るなよぃ
誰か来ても、体調不良で無視しろ

風呂やトイレには俺が連れていく

言うこと聞けるな?A・・・」


彼女は俺の言葉を聞くと
ぐっと瞳に涙を溜めて
こらえながら、こくりと頷いた

彼女の従順な様子に満足して
手を離して、裸の彼女に
俺の服を肩からかけて、額にキスを落とした



---------------



「A戻ってきたんですか!」


朝食の時にエース隊長たちから
そのことを初めて聞いた


「あぁ、でも体調悪いみたいだから
マルコの部屋で休んでるって」


「えー、医務室じゃないんですか?」


私とエース隊長の会話に
よっとサッチ隊長も入ってくる


「Aがマルコの部屋が良いんだとよ
お熱いことでねぇ・・・」


「ふぅーん・・・
ちょっとお邪魔してこうかな・・」


「やめとけって
A体調悪いんだから・・・」


「大丈夫だってぇー」


私はごちそう様、と
食器を4番隊隊員のコックに渡して
すたこらとマルコ隊長の部屋に向かう

部屋の前に着いて
コンコンとノックをする


「・・・あれ・・?」


何故か、返事がない
寝てるのかな・・体調相当悪いんだ
普段、風邪なんて引かない妹なので
ついつい心配をしてしまう


「A?大丈夫・・・?」


やっぱり返事はないし、物音もない
もしかしたら中で倒れてるのかも
そう思って、ドアノブに手をかけた瞬間

ビリビリビリッ!!!と
気絶しそうなくらいの覇気と殺気を
背筋に感じた


「ッは!?」


「何の用だ?」


咄嗟に後ろを振り返ると
マルコ隊長が後ろに立っていた
彼は笑ってはいるのだが
瞳は笑っておらず、なんか
殺されそうな、そんな気配を感じた


「あ、あのぅ・・・
Aが戻ってきたって聞いたので・・」


「・・・心配はいらねぇよぃ
ナース長にも言っておけ」


「りょ、了解、です」


このまま、ここにいたら
彼の覇気で気絶しそうだったので
足早に駆け抜けて、その場から逃げた


こっわ〜〜〜〜
あんな覇気、やばくない?


「・・・・なーんか、すっごい
嫌な予感、するかも〜・・・・」


マルコ隊長の部屋から
大分距離を置いたところで
ぼそっと呟いた

狂う 12→←狂う 10 ※『狂う』の5話から9話は今後18金枠に載せておきます



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ロモォコ - lemonade066さん» 何度もすみません!こちらが18金枠のURLでございます! https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mayoneisis/?fr=first_url   今後ともよろしくお願いいたします!!  (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - わぁあぁああコメントありがとうございます!!すみません!18金枠のURLwoコメント欄に貼っておきますね! (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
lemonade066(プロフ) - すごく良かったです!!18金枠はどうやったらみれますかね…! (2022年8月26日 16時) (レス) id: 66d7fc9173 (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - あやさん» いつもありがとうございます!!本当に励みになっております!!これからもよろしくお願いいたします!! (2022年8月13日 23時) (レス) @page32 id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 独占欲が最高すぎますねれなんか上手く言えないけど最高すぎる壊れ方です!愛してるからこそここまでなってしまう感じが良い!これからも応援してます (2022年8月5日 0時) (レス) id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2022年4月12日 20時

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