ちび夢主 6 ページ38
「なるほど、その間は
マルコが面倒みるのか?」
「まぁそうだな・・
それが一番安全だと思うよぃ」
「そうかァ、グラララ!
どれ、顔をよく見せてみろ」
「はいよ」
俺はゆっくりと慎重に
Aを抱き上げて
親父に顔が見えるように
腕の中に抱いた
「ほぉ、おおおぉ
めんこいなァ・・・」
親父は目を丸くして
大きな手で、Aの頭を撫でた
すると、ううんと唸って
ぱちぱちとAは
目を覚ましてしまった
「お、目開けた」
「ま、まずい、かも、よぃ」
「ん?」
Aは親父の顔を見るや否や
「う"・・・
うわああああああ"ん!!!!!!」
「わー!始まっちまったよぃ!」
「おおお!?悪い!!」
「わ、悪い親父!
また明日!」
「お、おい」
また泣き出してしまったAを
腕の中であやしながら
慌てて親父の部屋から出た
「うえ、うえぇぇぇ"ん!!]
「よしよ〜し、ごめんな〜
いきなりでびっくりしたなぁ〜」
「う、うっ、う”あああん・・
けほっ・・・えほっ・・・」
「・・・!!
泣きすぎて喉痛めたか?
お水、貰いに行こうな・・・」
食堂へ速足で向かいながら
ぐるぐると、この赤ん坊に
必要なものを取りそろえる整理をする
この子に水を飲ませたら
すぐに医務室に行って
赤ん坊用の炎症抑制剤が
置いてないか確認しなければ
それと、後で書庫から
赤ん坊用の専門書を取ってくるか
騒ぎがおさまった食堂の
扉を再び開ける
「マルコ!親父はなんて?」
「しばらく俺が面倒みることになった
サッチ!さっきの哺乳瓶に
水を汲んでくれるか、ぬるま湯の」
「おう!任せとけ!」
「あ、サッチ待って!
ちゃんと哺乳瓶を消毒するわ!」
「助かる、やり方教えてくれ」
サッチとナース長が一緒に
厨房に入っていき、水の準備に入る中
ナースに後で医務室に水を
届けてもらうように頼み
俺は食堂を出て、医務室に向かう
医務室に一人入って、電気をつけて
診察用のベッドの上に
Aを仰向けに寝かせる
「う、うっ、うぇぇぇえ・・!」
「よしよし、大丈夫だよぃ・・」
彼女は喉を傷めているためか
大きな声で泣くことはなく
涙を流しながら、顔を歪めて
精一杯の声を発する
まずい、泣き続けると
喉が炎症を
起こしてしまうんじゃないか
「マルコ隊長!
ぬるま湯です!」
「ありがとうよぃ
そこに置いておいてくれ」
ナースと共に
ナース長や心配した仲間が
医務室の扉の前に集まっていた
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年12月23日 1時
