潜入捜査 21 ページ30
誰だ・・・
私は敢えて
扉の方を見ないで
ベッドの横に隠れた
仕切りのカーテンがあるので
扉の方からは見えなかったはず
クロコダイルさん、かな
でも彼は、今日は
別件があるって言ってた
侵入者?
昨日の異世界人が戻ってきた?
考えているうちに
保健室に入ってきた人は
コツコツ、と中に入ってくる
まずい、秘密兵器は
今日は手持ちにない
帰る荷物に入れてしまった
どうする、とにかく
隠れたほうがいい、かな
逃げるのはリスクが高い
幸い、ベッドのすぐそばに
白衣を収納する用の
ロッカーがあったため
音をなるべく立てずに
ガチャ、と開けて
静かに、中に入った
しゃがんで息を潜める
コツ、コツ、コツ、と
足音はどんどん
こちらに近づいてくる
お願い、気が付かないで
目を瞑って祈る
コツ、と
足音はロッカーの前で止まる
さぁっと血の気が引いていく
考える暇もないうちに
ガチャ、とロッカーの扉が開かれて
息をのんだ
見上げるとそこにいたのは
「・・マ、マルコさんっ!?」
「A・・・!」
彼は、ほっと安心して
私を立たせるために手を貸してくれた
「海軍の学校に
潜入するって聞いた」
「そ、そうです・・」
わざわざ迎えに来てくれたんだ
彼も船での仕事があっただろうに
そこまで心配させてしまったことを
深く反省した
「・・・ごめんなさい、何も言わずに
勝手に、行動して・・」
きっと彼は怒ってる
心配させたのだから、当然だ
私は頭を下げて謝る
すると、彼は私の頬に手を添えて
「顔を上げろよぃ」
「ん・・・」
彼は私の顔をまじまじ、と
見るなり、ふふっと笑って
「そうだな、死ぬほど心配した
でも怪我もないようで
良かったよぃ・・・」
「はい・・怪我は大丈夫です!」
「眼鏡も似合う」
でも今は外しといてくれ、と
そう言われてから
眼鏡をぱっと取られて
胸ポケットにしまわれた
彼の顔が近くなって
久しぶりでもあったので
ついつい動揺してしまう
「マママ、マルコさんこそ・・
変装のスーツ、似合います・・ね・・!」
「通りすがりの大佐の服を借りた」
「あらら・・」
彼は海軍の、正義と書かれたコートを
肩から落として
ぐっと私の腰に手を当てて
そのまま体を引き寄せられる
「ちょ、ちょっと・・・」
「4日」
「んん?」
ロッカーの中に抱え込まれて
彼は静かにロッカーの扉を閉めた
え、ちょ、ちょっと待って
ここで?
こんな、狭いところで?
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ロモォコ - まなかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです〜!!これからもよろしくお願い致します!! (2021年11月10日 14時) (
レス) @page42 id: f9fe79d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - めちゃくちゃ文字打ったら短い文章にしろと言われ、、泣 最初から読みました！大好きです！！更新楽しみにしてます！！(こんなんじゃ言いたい事足りない泣) (2021年11月9日 19時) (レス) @page42 id: 3d8bc76236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2021年9月26日 2時
