第134話 ページ41
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「お、2人で何処行ってたんだ？」
いち早く俺達に気付いたこーすけが海から上がってこちらに来る。
俺は先程のことをどう短く簡単に伝えようか考えてから、その質問に答える。
『まぁ…ナンパされてたらチーノが来たってところか？』
そう言った途端、こーすけの目の色が変わり、俺の肩を揺さぶってきた。
「は!？ナンパ!？お前大丈夫だったか!？何か変なことされなかった!？今すぐ俺がそいつらを殴ってくるからな!!」
『い、いや、だ、だいじょーぶだから、やめっ…やめて、くれ、』
ぐわんぐわんと視界が回転しているような感覚。あれ、これ本当に大丈夫か？脳震盪起こしそうなんだけど。
「ちょ、こーすけさん!!このままだとAが死ぬで!？」
慌てた様子でチーノが俺とこーすけの間に割り込み、俺からこーすけを引っ剥がす。ふらつきながらも何とか足を踏ん張って、バランスを取った。あー、死ぬかと思った。
「あ？あぁ、ごめん」
『…うっ…』
チーノが止めてくれたから最悪の事態は免れたが…気分が悪い。
急に来た吐き気に顔を歪ませる。
確かに俺は普通の女の子と比べれば頑丈かもしれない。けどな、お前らと同じ人間なんだよ。あんな激しく揺さぶられたら俺だって具合が悪くなってしまう。
「だ、大丈夫ですか、A？」
「ごめんな、俺のせいで…」
2人が俺の肩を支える。あ、ちょっと待ってあんまり動かさないで。マジで吐いちゃう。
『だ、大丈夫、大丈夫。少し休ませて…』
2人に支えられながら、さっき運転手さんが用意してくれたレジャーシートの上に座り、深呼吸をする。
「今、何か飲み物持ってくるわ。チーノはAのこと見てて」
「了解です」
慌ただしくこーすけが砂浜を走っていき、チーノは俺の背中を擦ってくれた。
そこまで心配しなくても、このくらいすぐ治るのに。
心の隅でそんなことを思いながら、吐き気が治まるのを待つ。
「A…本当にすみません…」
不意にチーノが申し訳無さそうに小さく呟いた。
休んだおかげで少しだけ気分が良くなった俺は、そんなチーノに笑いかける、
『いや、大丈夫だって。それにチーノが謝ることねーだろ？そんな顔すんなって』
「で、でも…!!」
『わかったからさ、その
次は笑いかけなかった。自分でもわかるぐらい、真顔で、チーノにそう言った。
『そんな見え透いた演技をしててさ、現演劇部の俺を舐めてるの？』
まぁ、今は幽霊部員だけどな。
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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