第107話 ページ14
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「A…？大丈夫…？」
ぺーさんが、俺の顔を覗き込んだ。
『…あぁ、大丈夫。少し気分が悪くなっただけ』
笑いながら返事をする。
「あぁ、ちなみにこの毒ガスが初めて合成されたのはドイツであったとされているよ」
…なるほど。だからグルッペンが反応したのか。
頭の片隅で勝手に納得し、今後どうするかを考えた。
んー、とりあえず俺に石投げてきた女子生徒にフルーツタルト奢って貰おう。←
「あぁ、そうそう。これから夏休みに入るでしょう？もしかしたらAさんの家にまた変なものが投げられるかもしれません。なので生徒会全員でバカンスをすることになりましたから」
エーミールの野郎がそう言った。
…え？
『なに？もっかい言って』
どうか今聞いたことは聞き間違いでありますように。そんな期待を込めて、聞いた。が、
「ですから生徒会全員でバカンスを…」
ニコニコと周りに花を咲かせているエミ先生。
…え？
「あ、私は家族と旅行あるから無理。でも大丈夫だよA。私は納得の上だ」
アゲハがとどめの一撃を食らわせた。
「これ提案したのはグルッペンなんだよな!」
「いやぁ、流石金持ちだよなぁ!!海辺の別荘に俺達泊まるんだろ？」
「そうだゾ。近くで夏祭りもあるらしいから皆で行こうな」
「あ、グルッペンさん、水着とか浴衣ってあります？」
「勿論“全員分”用意する。楽しみにしてくれ」
絶句している俺を差し置いて、生徒会の皆は盛り上がっている。
…え？(３回目)
『俺納得してないんすけど』
「強制参加だからな」
『あっ、はい』
こーすけの威圧に負けて頷くしかなかった。
今日から少しずつバカンスの準備をしよう…。
次の日。
あの女子生徒にはグルッペンから刑罰を言い渡され、無事、手元にはフルーツタルト4個がある。
4個なのには理由があり、
『はい、グルッペンとオスマンの分』
俺とアゲハと甘党の2人、合計4人分を買って貰ったのだ。
「え、俺達に？」
「Aちゃんが全部食べるんじゃないん？」
『2人が甘党って聞いたから、やる』
呆然として立ち尽くす2人にフルーツタルトの入った箱を押し付け、教室に戻った。
スポーツ大会で俺がグルッペンの活躍を見ていなかったため、罰として受けた書類仕事は放課後、行うことになっている。(白目)
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名月(プロフ) - 紫さん» ありがとうございます！心の励みになります！(登録しました。) (2020年4月3日 7時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 名月さん» お、おも、面白すぎるッ、神様ッ続きも頑張ってください(≧▽≦)喧嘩が強い女子は好きよ、、、 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
名月 - らぁと。さん» あ、どうも！見に来てくれたんですね、嬉しいっス！！ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
らぁと。(プロフ) - どもです見に来ました((((誰おま (2020年3月2日 13時) (レス) id: b5de02ae24 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 黒猫さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49ea14ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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