常識を知らない女子高生は我々だとヒジキ組に狙われている【d!】 (ページ2)

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第１話ページ2

【Aside】

如月高校＿＿＿＿＿＿＿

ここはイケメンが多いと有名な高校、らしい。

如月高校に入学した奴のほとんどがイケメン目当て、らしい。

２つに分かれていて喧嘩がある、らしい。

何故こんなに“らしい”が多いのかというと

・興味が無い。

・どうでもいい。

・常識を知らない。

の３つが上げられる。

はぁ、とため息をつきながら今日も俺は高校に通う。

「あ、おはよう、A」

校門近くで待っていたのは親友のアゲハ。

朝なのにもかかわらず校門で待ってくれるのは昔から変わらない。

『ん、おはよ、アゲハ』

一緒に教室まで歩く。

特に会話も無いわけだが俺はこの時間が１日で１番好きな時間だ。

あぁ、さっきの話の続きだが、俺が何故そんな興味の無い高校に入ることになったのかにはある理由がある。

それは、ここに不良がいるからだ。

意味がわからない？

よく言われるよ。

何せ俺には常識が無いからな。

そのうち、意味がわかるはずだ。(適当)

アゲハとは同じクラスでよく一緒にいる。

ていうよりはアゲハしか話し相手がいない。

寂しい奴？うるせぇ。

ここの奴らと話が合わないだけだ。

女子の話を盗み聞きするとグなんちゃらがかっこいいとか、キなんちゃらと話せたみたいな内容が多い。

それに比べて俺とアゲハの会話は普通だ。

昨日は何をしたかとか、怪我をしてしまったとか。

担任であるエーミール先生の話を聞き流し、時間が過ぎるのを待つ。

その間の女子の目はうっとり。

何故ってエーミール先生はイケメンだと人気があるからだ。

そして頭が良い。

勉強を教えてもらおうと、放課後はエーミール先生の周りに生徒が群がる。

勿論、女子が多いのだが…。

はぁ、とまた、ため息をつく。

入学して３ヶ月。不良がいるからという理由でこの高校に入ったわけだが…正直、もう辞めたい。

１時限目はくられ先生の科学(という名の拷問)の授業。

めんどくせぇな、と思いながら俺は目を閉じた。