検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:2,725 hit

過去 ページ12

気づいたら、孤立してた。
私に近づく人なんて、一人もいなかった。



「うっせーよ!!ああああああっ!!」

机が横転する。
周りの子は怯えていた。
私の目の前には、一人の男子。挑発的な目で見てきやがって!余計に腹立つ。

さっき、その男子と言い合いになって、私はかんしゃくを起こした。
起こすつもりはなかったんだけど。


「お前、先生に怒られろ〜!」

男子が言った。
私は感情の向くままに、考えもせず殴った。
周囲が凍り付く。
男子の鼻から血がポタポタと垂れる。

手を出してしまった。
これはさすがにいけない。
私が一番ドキドキしてたかもしれない。



「メイ!何で殴ったの!?」

家で案の定怒られた。
あの後、お母さんが呼び出された。
お母さんは、信じられないというふうに泣いていた。



私は病院へ連れてかれた。
精神的な病気をもってるって。家に帰った時、お母さんはため息をついた。私、あの時のお母さんの顔、忘れられないよ?あの疲れた目。私を見下す目。怖かった。お母さんに見捨てられたって思った。これからどうなるんだろうって…。


年末、親戚でおばあちゃん家に集まった。
私、その日の夜、寝れなかったんだよね。それで、寝室から声が聞こえたの。


「はあ〜、病気ってね…」


「辛いわね、お姉さん。」


「メイちゃん、可愛かったのにね。」


「大変でしょ、お姉さん。」


私、お母さんは大丈夫って言うと思ったよ?
あの子は私が何とかするって。
そうやって、私を守ってくれるって思った。
だけど…


「もうこりごりよ。何であんな子に…私もう疲れた。こんなことになるなんて。」


信じられなかった。
一人で絶望してた。


「あんな子、産まなきゃ良かった…」

・→←・9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , 青春   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やま | 作成日時:2019年9月30日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。