過去 ページ12
気づいたら、孤立してた。
私に近づく人なんて、一人もいなかった。
「うっせーよ!!ああああああっ!!」
机が横転する。
周りの子は怯えていた。
私の目の前には、一人の男子。挑発的な目で見てきやがって!余計に腹立つ。
さっき、その男子と言い合いになって、私はかんしゃくを起こした。
起こすつもりはなかったんだけど。
「お前、先生に怒られろ〜!」
男子が言った。
私は感情の向くままに、考えもせず殴った。
周囲が凍り付く。
男子の鼻から血がポタポタと垂れる。
手を出してしまった。
これはさすがにいけない。
私が一番ドキドキしてたかもしれない。
「メイ!何で殴ったの!?」
家で案の定怒られた。
あの後、お母さんが呼び出された。
お母さんは、信じられないというふうに泣いていた。
私は病院へ連れてかれた。
精神的な病気をもってるって。家に帰った時、お母さんはため息をついた。私、あの時のお母さんの顔、忘れられないよ?あの疲れた目。私を見下す目。怖かった。お母さんに見捨てられたって思った。これからどうなるんだろうって…。
年末、親戚でおばあちゃん家に集まった。
私、その日の夜、寝れなかったんだよね。それで、寝室から声が聞こえたの。
「はあ〜、病気ってね…」
「辛いわね、お姉さん。」
「メイちゃん、可愛かったのにね。」
「大変でしょ、お姉さん。」
私、お母さんは大丈夫って言うと思ったよ?
あの子は私が何とかするって。
そうやって、私を守ってくれるって思った。
だけど…
「もうこりごりよ。何であんな子に…私もう疲れた。こんなことになるなんて。」
信じられなかった。
一人で絶望してた。
「あんな子、産まなきゃ良かった…」
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作者名:やま | 作成日時:2019年9月30日 10時