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舞踏会が終わり、その後は立食型のパーティになって、まあ適当に過ごした。
私と最初のダンスを踊れなかった、という理由ごときでブスくれた貴族のボンボンたちを冷笑するには退屈しなかったと言えるかしら。
イデアさんが逃げようとするのを首根っこを掴んで阻止しながら、オホホと笑いながら挨拶をしていく。
私としては目の前にある美味しそうな料理を食べたいところなのだけれど。
ちなみにイデアさんを手元に置いているのは、馴れ馴れしく口説いてくる男性を寄り付かせないためでもある。
地位だけは馬鹿高いからね、ラインの黄金に見えるでしょう。(相手が“ラインの黄金”を知っているくらい学があればの話だけれど)
「お初にお目にかかります、公女様。夕焼けの草原第二王子、レオナ・キングスカラー様がご挨拶に……」
へぇ、王子様まで呼んだんだ！
それにしてもどこかで聞いたことがありすぎる名前ね。
そういえばイデアさんだって、初対面な気がしなくもないし……。
褐色肌の、獣の耳と尾を持つ男の子…もとい男性と目を合わせる。
鮮やかな緑が、瑞々しい新緑を連想させた。
「ごきげんよう」
「どーも」
「レオナ様……！」
気だるげな返事に、控えている従者らしき人が顔を青ざめる。
失礼なひと、これくらいでは怒らないのに。
「王子様には少しつまらなかったかしら」
「俺をそんな代名詞で呼ぶんじゃねえよ。第二王子なんてただの飾りだ」
「ごめんなさいね、レオナ様」
そういえば、夕焼けの草原では、第一王子が男の子を産んだから、王位継承権が子供に移ったって聞いたような…？
「退屈ですか？」
「まあな」
「正直ですね」
「怒ったか？」
「まさか。楽しいとはあまり思いませんよ」
向けられる視線なんて、欲にまみれたもの、黒々とした羨望、そしてたまに真っ直ぐな愛情くらい。
人の視線に鈍感だと言われる私でも、ここまでわかりやすいとさすがに気づく。
それに、財産目的で近付く者の見分け方なんて言うのも教わったことだし。
おっと、話が逸れたわ。
「私に寄ってくる男の人の殆どが、お金にしか興味無いようなので。そんなんで楽しめると思います？」
「それもそうだな」
鼻で笑うレオナ様は男性的な色気があった。
さすが王子様だ……！
その後はイデアさんも交えて適当に雑談して別れた。
結構年上に見えたけれど、何歳だったんだろう？
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あさき(プロフ) - 好きな作品に出会っちゃいました (9月14日 19時) (
レス) @page14 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
マナ石(プロフ) - チョコ狐さん» ご指摘ありがとうございます^^*修正しました (2021年2月7日 23時) (レス) id: 3b7a3734b9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ狐 - あのぉ、5のところの今になってはくことができてとこも嬉しいのところ、「吐くこと」ではなく「履くこと」、ではないですかね？間違っていたらごめんなさい。好きです！ころからも頑張ってください！ (2021年2月3日 22時) (レス) id: fa7ecfc75a (このIDを非表示/違反報告)
マナ石(プロフ) - マザーグースさん» 誤字の報告ありがとうございます^^*早速修正してきます (2021年1月29日 0時) (レス) id: 3b7a3734b9 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - 12のジェイドの台詞、「シェイド家」のところが「ジェイド家」になってますよ(ｺｿｯ)。面白いです、更新頑張ってください！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マナ石 | 作成日時：2021年1月13日 23時
