内緒にしてること《太宰治》

内緒 ページ3

「おはようございまーす…。」

挨拶をしても返ってくるのは数名だけ


そんな程度でしか認知されない何処にでもいる様な人。


それが私、津島A。←

私にとってそれが心地いい。余り目立ちたくないからね。


愛用のイヤホンを外し席に着く

私の席は一番後ろの窓側の席。まぁなんと素晴らしいベストポジションだこと。


そのままHRが始まるまで窓を眺めていると


キャーー！！！！！

廊下から女子の黄色い声

原因は判っている。どうせ今日もあの人達の取り巻きだろう。



うちの学校には4人の王子がいる。

その王子達は皆顔がいい、所謂、イケメンで女子達は皆その王子達のトリコなのである。



1人ずつ紹介していこう


中島 敦

高校1年生
可愛いと評判のルックス
そして心優しい性格の持ち主だ。


芥川 龍之介

同じく1年
少し口調はきつめだが、ルックスはピカイチ
少し身体が弱いらしい


中原 中也

高校2年
外人なのではと思うほど整った顔、
そして、兄貴肌なところで有名だ。


最後に

太宰 治

高校2年
一番人気がある。
容姿端麗
眉目秀麗
絵に描いたような男


この4人。

にしても、廊下毎回うるさすぎるんだよなぁ

よく女子達は疲れないよなぁ


ガラｯ

教室の扉が開く。

「またね、太宰くんっ！」「ばいばいっ！」
「中也くん、頑張ってね！」「きゃぁ目合った！」

あーーーーーうるっさい。

女子の声と同時に2人の男子生徒が入ってきた。


太宰と中原だ。

私はこの2人と同じクラスなのだ。
だからか他クラスの女子からの目が痛い。


しかも


「おはよう。Aちゃん。」

太宰とは隣の席。余計に目が痛い。


『おはよう。』

さぁ、長い1日が始まる

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