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「ちょっと(笑)」
龍「Aちゃんの匂いやー」
「香水置いてったやろ」
龍「それだけじゃちゃうやん」
「はいはい、そうやね？」
裕「俺おんねんけど」
「ん、わかってんねんけど、龍友くんがこの調子やねんもん(笑)」
龍「だって会いたかってんもん」
「はいはい、寂しかったでちゅね？」
裕「きっしょ(笑)」
「うっさいわ、アホ(笑)」
裕「普段も言ってたらドン引きやで(笑)」
そんな会話を2人が交わしている間も龍友はAに抱きついたまま。
失礼します、と店員が注文を取りに来れば、気まずそうな雰囲気を漂わせる。
「すいません...(笑)」
Aも気まずそうに店員に謝ると、龍友はやっと離れる。
一同は注文を済ませ、やっと通常運行に戻る。
裕「お土産ないん」
「あるでー。けどキャリーの中やから、明日渡すわ」
裕「ありがとー」
龍「明日裕太くんと仕事やっけ？」
「ん、そう。雑誌のインタビューと、撮影」
龍「ずるいわ、ほんま」
「わかったから(笑)」
龍友をなだめることに必死で、おちおちお酒も楽しめないA。
龍「えー、今からでも僕と変われへん？」
「無理やなー」
龍「えー、何で僕ちゃうん」
「龍友くんとの仕事禁止やねん」
龍「えー、またそんなん言うやん」
裕「それはほんまちゃうん(笑)」
龍「ラジオ出たやん」
「顔出てへんやん」
裕「そういうこと？」
「ん、そうやで」
龍「僕何も知らへん」
「私は自分で仕事持ってくるから言ったんやろ(笑)」
そろそろいい？、とめんどくさそうなA。
龍「そのめんどくさそうな顔すらいいわ」
裕「究極やん(笑)」
「たった2週間で、変態さらに極めてるやん(笑)」
龍「あー、あかん、めっちゃ嬉しい」
そう言ってAにもたれる。
「そうやな」
裕「俺絶対いらんかったやん」
「いるよー。ゆうぴおらへんかったらどうなるん、私」
裕「抱き散らかされるなー」
「やんなー」
龍「帰ったら抱き散らかすけど」
裕「明日化粧ノリばっちりやん！よかったなー」
完全に他人事の裕太を睨みながら、龍友を適度にあしらった。
こうして3人で食事を済ませると、裕太は別のタクシーに乗ってそそくさと帰っていった。
「なぁ、離れてやー」
龍「無理。磁石みたいになってんねん」
よほど嬉しかったのか、お酒を飲んで機嫌が3割増した龍友は、Aの肩にもたれた状態でタクシーに乗っている。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
