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「なぁ...龍友くん、ここ事務所やから、やめよ？帰ろう？」
困惑と少しの恐怖から、若干声を震わせているAだが、龍友は一歩も譲る気配がない。
龍「そんなん関係ない」
「あるって。誰か来たらどうするん？会社でこんなことしたらあかんって...」
わかってや、と必死に目を潤ませて訴える。
龍「何で裕太くんなん、ほんま。やっぱり裕太くんと別れたくなかったんちゃうん」
「なぁ、何で裕太の名前が出てくるん？私そんなこと言ってへんやん。龍友くんと付き合いたくて付き合ってるんやん。何でわかってくれないの？」
もどかしさから、今にも泣き出しそうな目で龍友を見つめる。
しばらく無言で見つめ合っていると、どこかからAの名前を呼ぶ声がする。
『Aちゃん！？大丈夫！？』
「は、隼...」
隼はただ事ではないと駆け寄り、龍友を引き剥がす。
隼「龍友くん何してんの？Aちゃんの顔ちゃんと見てや！泣きそうな顔してるのわからないの？」
そう言いながら、Aを後ろにやって庇う。
「隼、ごめん。大丈夫やから。びっくりしただけやから」
隼「びっくりちゃうやろ。一歩間違ったらDVっすよ？」
「ほんまそんなことないから。ごめん、迷惑かけて...」
龍友くん帰ろ、と龍友の手を取る。
隼「Aちゃん待って」
そう言うと耳元で、何かあったら電話するように告げて、隼は去っていった。
「行こ？龍友くん」
優しい表情で龍友を見つめる。
龍「Aちゃん...僕...」
「とりあえず帰ろ？帰って話そう？」
そう言って龍友の手を優しく握り直すと、手を引いて歩き出した。
タクシーに乗り込み、家路につく。
「隼に見られちゃったなー(笑)」
車内でそう言って苦笑いするA。
龍「Aちゃん、ごめん」
「ん、平気やで？」
一緒にお風呂入ろうか？、と不思議なほどに機嫌がいいA。
龍友は返す言葉を無くしてしまい、無言のまま気付けばマンションに着いた。
Aがオートロックを解除して、エレベーターに乗り込む。
その間もずっとAは龍友の手を握っている。
玄関を開け家に入ると、Aはとりあえずお風呂のスイッチを押した。
「なんか飲む？」
龍「いや、平気」
「乾燥したらあかんから、水くらい飲んどこ」
そう言って龍友にコップに入れた水を渡した。
Aも同じく水の入ったコップを持って、龍友と共にソファーに座った。
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べてぃ。(プロフ) - あさのさん» コメントありがとうございます(^^)是非、書かせていただきます！しばらくお待ちください(^^) (2019年8月23日 8時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！裕太くんと仲良しすぎて龍友の独占欲が爆発しちゃうところがみたいです（＾ν＾） (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年8月8日 21時
