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「ただいま」
龍「...ん」
こちらに見向きもせず、それだけ言った龍友にAの我慢も限界が近付く。
「感じ悪くしたらあかんと思ってただいまって言ってんねんから、我慢しておかえりくらい言ったらどうなん？」
再び冷蔵庫を開けビールを取り出すと、そのままキッチンに立って飲み始める。
龍「そういう気分ちゃうかってん」
きっと内容など頭に入っていないであろうテレビの画面をじっと見つめたまま、淡々と言い放つ龍友に苛立ちを抑えながらただビールを流し込む。
ものの3分ほどで1本を空にしてしまい、早速もう一本取り出しては同じように流し込む。
さすがに見兼ねた龍友が近寄り、ビールを取り上げる。
龍「飲み過ぎやって」
「そうさせてんのは誰？」
龍「酒に頼るなや」
「やからそうさせてるんはあんたじゃないん？」
まっすぐ龍友の目を見てそう言うと、すぐにビールを取り返し、もう一本冷蔵庫から取り出して寝室に行ってしまった。
結局この日は口を聞く事なく、お互い眠りについた。
翌朝、Aの体のことが分かってから、事務所に行く日は必ず龍友と一緒に行っていたが、そんな気分にもなれずにいた。
Aは朝早くから裕太に電話して、裕太と一緒にリハーサルに向かうために、ひとまず裕太の家へと向かった。
「おっはー」
なんか久々な感じ、と言いながら我が物顔でソファーに寝転ぶ。
裕「人んち来といて寝るんかい」
「だってイライラして眠れんくてさー。まだ時間全然あるのに家出てきたし。眠いに決まってるやん」
裕「で、何でまた喧嘩したん」
珍しい、とパンを頬張りながらこちらを見ている。
「知らん。なんかまたヤキモチ妬き出していつものことやと思ってたのに、気づいたらこじれてた」
裕「昨日デートしたんちゃうん」
「ん、したで？別にそん時は普通やったけど」
裕「家帰って喧嘩なったん」
「ん、そう。なんか分からんけど龍友くんも譲らんし、機嫌めっちゃ悪くなるし、やけ酒して寝たわ」
どうりで酒臭いわ、と裕太が言えば、キッと睨みつけるA。
裕「んで寝るん」
「眠い」
裕「まぁまだ3時間はおれるもんな」
「ん、やから寝たい」
裕「ベッド行けば」
「いいん」
裕「ん、ええよ。俺もこれ食べたらまた寝ようかな」
「じゃあ食べ終わるまで待つ」
そう言いながらもソファーで目を瞑るAを見て、裕太はパンを口に押し込めた。
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べてぃ。(プロフ) - あさのさん» いつもありがとうございます！伝えておきます！笑 (2019年11月22日 9時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - いつも楽しみにしてます！リクエストではないかも知れませんが、ヒロインちゃんの体調が戻らなくてずっと心配です(笑) (2019年11月20日 1時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年10月23日 16時
