91日目の朝 [91days] (ページ14)

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Day11.(前半) ページ14

ヴィンセント悲願の劇場がついに開かれた。
歯車は突然回り出した。
アヴィリオが一回りしてくると言ってどこかへ行った。バルベロが怪しんで着いていくというので私も一緒に行くことにした。

「バルベロは心配しすぎだよ～。」

「そうだといいな」

彼の目はアヴィリオを捉えていた。そこでデルトロを刺しているアヴィリオを目撃してしまう。

「アヴィリオ…どうして…」

「やはりな。」

地下でアヴィリオを縛り付ける。
バルベロはアヴィリオの肩にナイフを刺した。
痛々しい声が部屋に響く。

「コルテオの仇か！？」

「……」

私はただ黙ってそれを見守った。あの日コルテオは死んだ。アヴィリオの手によって亡くなった。人差し指、中指、薬指を曲げた状態で。

「まだ俺の仲間がネロを狙ってる。」

「嘘をつくな！！」

「俺の胸ポケットに手紙が入ってる。」

そう言うといつぞやに私が拾った手紙をバルベロが取り出した。

「この手紙の差出人は誰だ！？」

「……」

そこへガンゾがやって来る。
私は彼を警戒してバルベロに近づく。

「ティグレは」

「ネロを呼びにいった」

「ネロじゃこいつは殺せない！！こいつはヴィンセントファミリーにつけ込んで」

見たことないほど熱くなるバルベロは銃をアヴィリオに向ける。

その途端ガンゾがバルベロへと弾を放った。その直前に私の蹴りがガンゾの手に当たり放たれた弾は天井に突き刺さる。

浮いた銃を素早くキャッチして銃をむける…

バルベロに。