恋が分からないイケメン系少女は皆に愛されています！

勧誘される彼奴 ページ15

中原side

｢よォ,A｣

街で見かけた青髪の女に声をかけた

中原さん…と読みとりにくい表情(顔)をされた

｢久しぶりだなァ?｣
『たった一週間前に芥川君と一緒にお会いしたのですが?』
｢一週間"も"前だろ？｣

マフィアにとって1週間って長いんですか?と真顔で聞かれた

仕方ねぇだろ?
俺らは毎日でも手前に会いたいんだからよ

｢何で此処に居んだ？｣
『お使い頼まれたので買いに来てました』

中原さんは如何して此方に?
そう聞かれた俺は任務帰りだと答えた

『…普通路地裏通らないんですか?』
｢今日はそんなに汚れてねェし、それに…｣

手前に会いたくて此処を通ったンだよ…と鼻と鼻がくっつくぐらい顔を近づけそう言っても此奴は

『昨夜芥川君にも云いましたがマフィアには入りませんよ』

照れも動揺もし無ェでそう言った

確かに入って欲しいが…

｢そういう意味で言ったんじゃねェ…｣
『じゃあどういう意味で?』

此 奴 鈍 感 す ぎ る

｢まぁいい,そういう事だから俺について来い｣
『待って下さいそれ完全にマフィアに連れて行く気ですよね私行きませんからね』
｢息継ぎしねぇでよく言えたな｣
『話を逸らさないで下さいよ。それに私お遣いがあるんですから』
｢マフィアに入るんだから必要ねぇだろ｣
『私の話聞いてましたか?』
｢兎に角帰るぞ｣
『マフィアに入ってる前提で話を進めないで下さい』
｢そういう運命だ｣
『嫌な運命ですね。というか中原さんってボケキャラでしたっけ？』
｢手前もツッコミキャラじゃねぇだろ？｣
『私ツッコミキャラじゃないんですか？』
｢どちらかというと天然キャラだな｣
『そうだったんですね』

そう会話している内にさっきまで目の前にあった筈のAの顔がいつの間にか少し離れていた

｢逃げんじゃねぇ｣

そう言って、Aの手首を掴む

『離して下さい私お遣いがあるんですから』
｢今度猫グッズが豊富に売ってる店紹か｣
『仕方ないですね少しだけですよ』

紹介してやると言い終わる前に了承された

此奴は大の猫好きだ

だから猫の話をすると直ぐに食いついて来やがる

つーか俺さり気無く逢引(デート)に誘ったな

よっしゃと心の中でガッツポーズをした


思い出したが、俺と芥川が先週Aに会ったのって此奴が路地裏のとこで沢山の猫を撫でてたのを目撃したからだったな

勿論その時のAの様子を芥川と撮ったがな

仕方ねえだろ可愛かったんだからよ

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