偏差値低めのJKに大正時代は無いって【鬼滅の刃】

第二十一話　「育手」 ページ21

獪岳「おい。」

「はい！！」

獪岳「お前、梅子さんとはどういう関係だ。」


(……え関係？？)


先程の私の感覚は、彼の質問で薄れてしまった。

とはいえどんな関係だと言われると
なんて言ったらいいのか自分でもよく分からない。

(拾ってもらったから養子…？
いや子供になった訳でも無いよね

居候させて貰ってる他人？
なんか冷めた関係みたいで嫌だな…)

グルグルと頭を回して関係性を考えた結果

(そうだ！鬼殺隊になるために色々教わってるんだし
師匠みたいなものじゃん！)

と、やっと相応しい回答に辿り着いた。


「師弟関係、的な感じかな？」

獪岳「じゃあ梅子さんが育手か。」

「？？そだて？｣


初めて聞いた単語に思わず疑問符を付けて
口に出してしまった。


獪岳「…育手は鬼殺隊へ入る剣士を育てる人の事だ。
んな事も知らねぇのかよ。」

「えそうなの！？知らなかった……
じゃあ私の育手は梅子さんで間違いないや。」


タイムスリップして途方に暮れてた私を拾ってくれて
親切にして貰ったこの関係性なら確かに育手だ。

決して丁寧とは言い難いけど、無知な私に
彼は教えてくれた。

「って事は、獪岳も鬼殺隊に入るの？
もしかして、善逸くんと同じ慈悟朗さんの弟子とか？」


私の質問が悪かったのか タイミングが悪かったのか

"善逸くん"の名前を出した途端

彼の機嫌が一気に悪くなった。


獪岳「アイツと同じにするんじゃねぇ！！」


私は大声を出された事に驚き、肩を大きく揺らした。

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