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第十八話 「桃の木」 ページ18

梅子「さ、アタシらもそろそろ行くかね。」

「え?どこに?」

梅子「この家には良い場所があるんだ。鍛錬するには打って付けな、とっておきの良い場所がね。」


ついてきな、と私は梅子さんの後をついていく。

梅子さんに案内された所は広い草原のような場所。
奥には綺麗な桃が沢山実っていた。

爽やかな風が吹くと自然豊かな匂いと熟された桃の匂いが
私の鼻をくすぐる。


梅子「今日から暫く、ここが鍛錬場だからね。」

「え!?ここで?!」

梅子「アイツにはもう了承得てるからね。
さっ、始めるよ。」


そこからの鍛錬は、いつも通り。
ただ周りの景色が変わっただけのいつも通りの鍛錬。


梅子「もっと息を一定にして走りな。ペース乱れるよ。」

「うぅう…しんどいぃい!」


息をする度にみずみずしい桃の匂いがする。

だけどその香りで辛さが軽減される訳でもなく
私はただひたすら走った。


「は、走り込み終わりぃ……。次は…」

梅子「第二段階。忘れちゃいないだろうね?」

「覚えてるよ任せといて!
練習して早く出来るようになるから!」

梅子「期待してるよ。じゃあ、 ……?」

「ん?何?」


梅子さんは何かを感じ取ったかのように
後ろを振り向いた。


(え?そこ桃の木しかないけど…。)


梅子「ちょっとあのジジイに話があるからアタシは
一旦抜けるよ。ここで第二段階やってな。」


じゃ、色々と頑張るんだよ。と言って、
梅子さんは慈悟郎さんの所へと行ってしまった。


(ん?色々と…?)


梅子さんの発言に疑問を残しながらも
習ったあの呼吸法について考えながら第二段階を
ひたすら実践した。

第十九話 「腹式呼吸」→←第十七話 「言葉を慎重に」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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