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第三十一話 「寝る」 ページ31

あまり長風呂していては迷惑だと思い私は急いで上がって梅子さんと交代した。

梅子さんが入っている間に、歯磨きを済ませて、慈悟郎さんと善逸くんの所にお礼を言いに行った。


「お風呂先にいただきました!何から何までありがとうございます」

慈悟郎「いやいや良いんじゃよ」

「あ、あと……すみません、呼吸の練習してたら桃の木1本折っちゃって…」

慈悟郎「おお!あの木を倒したか!謝ることじゃない。成長した故に起きた良い事じゃ。これからもその調子でばんばん切り倒してくれ」

「うぅ…ありがとうございます」


私が気まずそうに謝るとにこやかに不安を宥めてくれた。
良い人すぎて泣いた。


慈悟郎「2人の部屋はあっちの奥に用意してあるが、まぁこの家の使い勝手は梅子が把握しとるから心配要らんじゃろう。」

「はい!それじゃあ、おやす」

善逸「えぇ!?Aちゃん一緒に寝ないの!?」


私の言葉を遮って今にも目が飛び出しそうなくらい驚く善逸くん。逆にこっちも驚いて思わず冷静に返してしまった。


「え逆に一緒に寝ると思ってんの?」

善逸「当たり前だよ!!だって俺達結婚するでしょ!?
今のうちから一緒に寝ておいた方が良いって!!
俺と一緒の部屋で寝よ?ね?」


お前あれだけ断わられてまだ結婚話持ち込むかと言いたかったが、善逸くんは良い人善逸くんは良い人…と言い聞かせて何とか抑えた。


「いやぁ、気持ちは嬉しいけど、ほら私、寝言とか言っちゃうし、迷惑かけちゃうかもしれないしさぁ」

善逸「ぜんっぜん迷惑なんかじゃないよ寧ろ寝言も一言一句欠かさず聞き取りたいくらいだよ!!」

「怖い怖い怖い私の寝言にそんな価値無いよ!!」


まぁその後すぐにいつもの鉄拳食らうわけで。

その隙にそそくさと2人におやすみなさいの言葉を交わして、私は慈悟郎さんと善逸くんと別れた。


(さっき良い人って再認識したけど
価値観が微妙にズレッズレなの気まず)


先程言われた奥の部屋に入ると布団が二枚敷いてあった。

片方の布団にダイブするように私は寝転がる。


(あーー何か……どっと疲れた……。)


環境が変わったからなのか呼吸を使ったからなのか
波のように押し寄せる疲れを感じた瞬間
私は意識を手放すように眠りについてしまった。

第三十二話 「降りてきて」→←第三十話 「お風呂」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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