第十五話 「求婚?いや"急婚"だよ」 ページ15
黒髪で三角模様の服を纏った
私よりちょっと背が高い男の子。
彼はいきなり現れては私の手をガっと掴んだ後
文字通り求婚をしてきた訳なのだが。
「いや初手で求婚て、クセ強すぎでしょ」
慈悟郎「こるぁあ!!やめんか馬鹿者ッ!!」
すかさず彼の頭に拳を打ち込んだ慈悟朗さん。
ゴツンッとえげつない音と同時に黒髪の彼は
私の手を離さないまま蹲った。
(今もの凄い音したけど…え大丈夫そ?)
と、心配をするが来ていきなり求婚されたもんだから
そんな事を口にする余裕なんて無かった。
これじゃ求婚じゃなく"急婚"だよ。
梅子「善逸くんは相変わらずだねぇ。」
《善逸くん》とは恐らく、この私の両手を握ってる
彼の名前だ。
本来なら知らない男にこんな事されたら不愉快極まりないと思うけど、何故か彼にはそんな気持ちにならない。
( あれ、なんか不思議な感じ )
ただの思い込みだろうか。
善逸くんと慈悟朗さん。
名前の響き、声色、そして外見
いつだったか聞いた事、見た事あるような気がする。
そんな懐かしさを抱きつつ、私は笑いながら
彼に冷静に返した。
「流石にお互い知らない状態で結婚はマズイと思う!」
善逸「じゃあこれからお互いの事知れば良いんだよ!
俺の事、何でも教えるよ!!」
まずい変な方向から回答が返ってきた。
えまさか君よく口が回る陽キャ?
どっかの街でキャッチ経験ある?
話が通じない訳じゃないけど、これ多分言葉を1個でも間違えればポジティブに考えるタイプ。会話が難しい。
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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月2日 4時