あんスタ短編 (ページ39)

今日:9 hit、昨日:18 hit、合計:6,574 hit

Xmas.kaoru⑥ ページ39

ライブの余韻とお酒の力で、普段なら素直に言えない言葉がつらつらと口を継いで出てくる

『Aちゃん、酔ってる…？』

ぎゅっと抱きとめてくれてる温かさも気持ちいい

「酔ってないもん。」

上目遣いに見上げれば、すぐ側で目が合い、薫くんの首に両手を回した

「薫くん、かっこよくなったね。いつもありがとう。」

近くに顔があることに嬉しくなって、ふふと微笑むと、唇にキスを落とした

『っ！ちょ、ちょっと待って//なになに？ドッキリ？やっぱり寄ってるよね？！可愛いし、嬉しいけど！』

周りを見渡すも、人の気配は無く、バルコニーから見えるのは無数のイルミネーションだけだった。

「違うもん。頑張った薫くんにそんな事しない。…ごめんね。プレゼント、色々考えたんだけど、忘れて来ちゃった…っ」

(あ、ダメだ。泣きそう)

そう思った瞬間、

『あーもう～！！///』

突然頬を包まれ、唇に暖かいものが触れた

それが薫の唇だたいうことに気づいた時には抱きすくめられていた。

『Aちゃん、あのね、朝にも言ったけど、Aちゃんがそばに居てくれるだけで俺にはプレゼントなんだよ？だから、もうプレゼントは貰ってるんだよ、ね？』

「で、でも…っ」

そう言いかけた唇に人差し指を立てられると

『でもも、だっても聞きませーん。お仕事も終わったんだし、クリスマスなんだから、帰ってケーキでも食べよ？ね？』

こんな可愛い姿、他の人に見せたくないし…！

とそっぽを向いてポソッとつぶやいた

「ん。帰る…薫」

『うん？』

「もう仕事じゃないから、今日はずっと一緒に居てくれる？」

首をこてんと倒すと、薫が頭を抱えた

「う…なんでそんなに可愛いことするの…もう～！外でお酒禁止～！！」

次の日、起きたら薫をガッチリホールドして眠っていた現実に朝から発狂しそうになるのだったー

end.