第1話 ~past~ ページ13
非合法組織の代名詞とも言えるポートマフィアのビル。横浜の街を一望できるそのビルの高層階。下級の構成員は入らないような場所に、少女は居た。
「手前、どうやって入った?」
青年は少女を睨みながら言った。普通の人ならば一歩も動けなくなるような殺気をのせて。
そんな青年の言葉は無視し少女は進もうとする。少女の目的は最上階に居るポートマフィアの首領。暗殺をしようとしているのだ。それ以外には興味がないといったように邪魔をする者は殺していった。
『貴方も素直に退いた方が良いですよ。殺されたくなければ。』
「あ?そりゃこっちの台詞だ。殺されたくなければ素直に帰れ。後悔してもしらねえぞ」
青年は絶対的な力を持っていた。重力使い、と言えば裏社会で知らない者は居ない。ありとあらゆる重力を操れる青年に倒せない敵は居なかった。
青年の名は___中原中也
異能力___『汚れつちまつた悲しみに』
中原は異能を使った。
それは即ち少女の敗北を意味した
……筈だった。
異能力___『山椒魚』
少女も異能力を使った。
『この人の異能力を記憶。彼にかかる重力を5倍。代わりに聴覚を犠牲に。』
少女、河側Aの異能力『山椒魚』は自分の能力を一部犠牲にして他の能力に上乗せする事ができる。その応用で他人の異能力も使う事ができるのだ。
その後も二人は死闘を続けた。
そして遂に
『チェックメイトです。』
Aは無表情で中原を見下ろした。当然といえば当然だ。自分の身体能力を向上できて、中原の異能力が性能は劣るとはいえ使え、その上他の人の異能力も使える。いって仕舞えば少女はチートだった。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
果汁ジノ%(プロフ) - ゆかりちゃん、やっぱり凄いなぁ……順位40位おめでとう( ´ー`) (2018年6月23日 14時) (レス) id: a6a058aaa7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆかり | 作成日時:2018年6月16日 23時