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彩side

〜編入試験当日〜

私達は、今開成に来てる

試験を受ける為にな

試験は生徒達が授業をしている間に実施される事になっている

そして、その場で採点してもらい結果を聞いて帰るという流れ

3人は緊張してるみたいで背筋を伸ばして

教師が教室に入ってくるのをまっている

私達がいるのは、一階にある空き教室で

ここで試験を受ける事になった

「お待たせしました。

それでは試験を開始します」

合図と共に問題を見る

・・・うわっ

めっちゃ簡単

何でこんなの難しいとか思うのか

私には理解不能だな

私は回答用紙にスラスラと答えを書いていく

回答を超高速で書いたら、1分足らずで終わると思うんだが

それだと時間が余り過ぎるからさ

私とは対照的に、紗姫達は1問ずつ回答を書くのに

手が止まっていた

あーあ

あんなので大丈夫かよ

私は10分ほどで全ての答えを書き終え

スッと手を挙げた

ちなみに、教室の隅に私達がカンニングしないように

男性教師が1人監視している

私が手を挙げているのに気付き、近寄ってきた

「何かな?」

「終わったので、退室してもいいですか?」

「え?」

男性教師は驚いたように目をみはり

私の言った事が嘘ではないとわかると

「い、いいですよ。

回答はこちらで採点しますので回収しますね。

隣の個室で待機しておいて下さい」

と言った

私は「はい」と短く返事をすると

教師が指差したドアの向こうに行った



私がスマホを操作していたら紗姫達が入ってきた

時間を見てみるとあれから1時間が経過していた

結構掛かったな

それにしても3人、グッタリしてんだけど

「疲れた〜」

「精神的にヤバい」

「俺、点数大丈夫かな」

うん、やっぱ蓮天然度半端ないな

「彩はどうだったの?」

え、私?

「あ、それ俺も気になる」

「自信あるに決まってる」

私は祐飛と紗姫の質問に即答した

そしたら3人に呆れ顔された

何故だ?

「自信満々だね」

「彩だと満点取ってそうだよな」

「ありえる」

意見一致って珍しっ

その時、教師が入ってきた

その途端に紗姫達が真顔になり、教師の次の言葉を待つ

男性教師がニッコリし言った

「4人共、合格です。

必要な物はこのプリントに記載しているので

これを見て、明日来て下さい。

制服は出来上がるまで前の学校のままでいいですよ」

私達は各自プリントを貰った時に

3人が密かにガッツポーズをしていたところが

見えた気がした

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作者名:天奏 | 作成日時:2018年12月19日 15時

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