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紗姫side

みんなでクリスマスを過ごして

3日が経った

用するに、結と柊羽とお別れする日

「紗姫〜」

結が泣きそうな声で抱きついてきた

「短い間だったけど、楽しかったよ!」

「私も!」

そして、私達は引っ込んでいた涙が

また出てきちゃったの

彩は私と結の姿を見て呆れていたけど

「イギリスに着いたら連絡してね!」

「うん!」

「空港まで見送り出来ないのが

名残惜しいけど・・・。

それじゃあね!

紗姫、彩!」

「バイバイ!」

私が結に大きく手を振っているのとは対象的に

彩はお別れも早々に車に乗り込んだ

なんか、彩のこの素っ気ない態度も

慣れてきたかも

祐飛達は少し話た後、車に乗った

車には、私達と真夜様が乗ってるの

だから、彩以外の私達は緊張しっぱなし

背筋をピンと伸ばしてひたすら無言

彩はそれに耐えかねたのか真夜様に話しかけたんだ

「イギリスにはどれくらい滞在するんだ?」

彩の質問に真夜様は運転手の人に声をかけていた

「イギリスに滞在する期間は5ヶ月ね。

日本に帰ってくるのが5月よ」

「了解」

彩は真夜様の返答に短く答えただけで

空港に着くまでは、それから一言も喋らなかった

「それじゃあ次はイギリスね。

彩、頑張ってね」

飛行機に乗る前に真夜様から

彩にエールを送っていたけど

彩はそれに答えずにクルリと背を向けて

スタスタと先に行き始めた

彩、なんか真夜様にだけ異様に冷たいような・・・

私が不思議そうな顔をしていると真夜様が

大きくため息をついて私達に目を向けたの

「あっちは全寮生じゃない学校だから

なるべく彩を学校に行かせてちょうだいね」

真夜様の言葉の意味を分かり兼ねていると

祐飛が頷いたんだ

「はい。心得ております」

え?え?

蓮を見ると蓮もわかっていない顔をしていた

ホッ、私だけじゃなかった

でも、何で祐飛には真夜様の言葉が理解出来たんだろ

「そう。祐飛が居てくれて、私も一安心よ。

イギリスでも引き続き、彩のことを宜しくね」

「「「了解しました。真夜様」」」

私達が声を揃えて言うと真夜様が

クスリと笑って空港から出ていった

「おい!お前ら早く来い!

飛行機に乗り遅れるぞ!」

彩の怒声とも聞こえる声に

慌てて荷物を持って彩の元へ駆け寄った

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作者名:天奏 | 作成日時:2018年12月19日 15時

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