【若彩】＊１５年生きてて初めて分かったこと＊ （リクエスト、若彩のデート！） ページ26
「おまたせ。遅くなって、ごめんね」
「いや、待ってねぇよ。俺だって、今来たばっかりだし。・・あ、その服、とっても似合ってるな。その、可愛い」
「ｴﾍﾍ。ありがとう。若武選んできてくれた服、絶対今日着ようと思って」
少しぎこちない会話は、２人の初々しさをより際だたせた。
薄いピンクレースにお花の刺繍が施されたワンピースに白いニット帽子のセットは、以前、初めてのデート(しかし、周りに人がいたり途中でＫＺで遭遇したため、デート感０)で、若武がアーヤに選んだものだった。
「手、繋ぐか？」
「・・うん」
「あの、アーヤ！！」
「なぁに？」
「今日は、よろしくな」
「うん。こちらこそよろしくね」
そんなやり取りのあと、２人はこの前のドラマの話なんかを駄弁りながら、遊園地へと向う。
若武の“２回目のデートは遊園地が良い！”といういきなりの発言で決まった場所だ。
「アーヤは、どこから乗りたい？」
「そうだなぁ。メリーゴーランドが良い」
アーヤの要望どおりに、まずはメリーゴーランドから寄ってみることにした。
隣同士の馬に乗り、風が気持ち良いね！だなんて話ながら、心地よい風と無機質な馬に身を任す。
途中で、園員さんが写真も撮ってくれた。
「じゃあ、次はお化け屋敷だな」
「え、お化け！？」
「大丈夫だって。俺がいるし、な？」
と言いつつ、半ば若武もアーヤの衣服を摘み、お互いがお互いを先頭にしようと混戦になり、結局はお化けをよく見れずに終わった。
というか、こんなに怯えていた２人におどかしをかけずらかったのかもしれない。
他には、コーヒーカップ(アーヤの目が回り、降りた後は水休憩をとった)、ジェットコースター(キャーー！と叫ぶつもりが、声すら出なかった)に乗り、喫茶店で軽い食事をした。
残すは、デートの醍醐味である観覧車。
夕暮れ時で、番は早くやってきた。
「ねぇ、若武」
「・・ん？何だ」
「私、今日はとっても楽しかった」
「俺のほうこそ」
そう言って微笑みを交し合う。
「観覧車から見える景色、とっても綺麗だね」
夕暮れ色のアーヤ。
頬を赤く染めているのかは分からない。
でも、きっと自分と同じ鼓動のはずだ。
観覧車が、一番高いところへ来た。
「ねぇ、若武も―――」
アーヤの言葉は、若武の唇に防がれた。
＊＊＊
１５年生きてて、初めて知った感情。
嬉しいとか悲しいとかとは違う、それは・・
キスしたい、って感情。
微エ 口オンリー短編集を作りました♪→←【美彩】＊いつだってドキドキは止まらない＊ （リクエスト、美彩のお泊り！）
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さまー - アーヤが美門って呼んでるから翼って読んでて欲しいです！ (5月24日 20時) (
レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
pua - 砂彩書いて欲しいです！ホント面白いです！わたしもこう書けるようになりたいっ！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: b5e633d6ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆっゆっち - 黒彩もっと見たいです！体に気を付けて頑張ってください (2020年7月5日 20時) (レス) id: 14eff17734 (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 黒彩がみたいです！ (2019年3月29日 23時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
mimiko(プロフ) - すごく面白いです！美彩の作品をもっと読みたいです☆更新頑張ってください☆ (2018年3月25日 17時) (レス) id: 5555f18d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルグラ | 作成日時：2017年10月27日 16時
