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【黒彩】*俺のお姫様* ページ13

仕事の疲れは結構身体にくるが・・・何より、家に帰ってからの癒しがあるものだから、俺は大人になって身体中をストレスが歩き回るような状態にはなったことはなかった。

「・・貴和、お帰りなさい」

アーヤはそう言って微笑み、俺の荷物を持ってくれた。
昔は、『黒木くん!』って呼んでくれてたが・・今はもう、黒木 彩だから、俺のことは『貴和』と呼んでくれている。

「ただいま。荷物、持ってくれてありがと。・・・帰るの、遅くなってごめん」

「貴和がお仕事忙しいのはちゃんと知ってるから。私は、家でほんのちょっとの家事をしたり、文学に励んでみたりするだけで、全然苦労してないし、ちょっとの気遣いくらいはできないといけないもんね。・・・あ、お風呂とご飯できてるけど、どっちからにする?」

「汗かいてるから、お風呂から」

手を洗って、うがいして、そのまま俺は浴槽へと脚を伸ばす。

アーヤは、本当に良い奥さんだ。
確かに、俺は会社務めで忙しいかもしれないが・・アーヤだって、家事は全般こなす(俺がやろうとしたら、貴和を働かせたくないよ!と断られた)し、些細な心使いもできるし・・・・・。

―――俺が夫でいいのかな、と思ってしまうくらいに。


浴槽に溜まったお湯は、少し温めで俺は少しばかり長く入浴した。

ほのかにシャンプーのにおいが漂っている。
俺は、元々清涼系のシャンプーを好んでいたが、結婚してからは、甘めの香りがするシャンプーを好んで買うようになった。


「貴和、ご飯。出来てるよ」

お風呂からあがると、すでに机の上には料理が並べられていた。

「じゃあ、頂こうか。いただきます」

「いただきます」


アーヤといられて、俺は誰よりも幸せだ。
幸せすぎて、いつか罰が当たるのではと思うくらいには。


「・・アーヤ、今度の日曜は仕事休みだから、どこかに出かけるか。アーヤは、どこに行きたい?」

「え!?本当・・?じゃあね・・遊園地」

「遊園地?・・アーヤにしては、意外なチョイスだな」

「久しぶりに、貴和とデートしたいな、って思ったから」


そう言って、アーヤは照れたようにこちらを見つめる。

――え、俺の奥さん可愛すぎ・・。
俺は思わず顔を手で覆った。


年を重ねようが、アーヤは永遠に 俺のお姫様 なんだと、やっぱり思い知らされた。


――可愛い、可愛い、お姫様。

【彩←小+若】*かっこいいって言われたい*→←【彩←KZ】*KZがアーヤにデレてるだけ*



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さまー - アーヤが美門って呼んでるから翼って読んでて欲しいです! (5月24日 20時) (レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
pua - 砂彩書いて欲しいです!ホント面白いです!わたしもこう書けるようになりたいっ! (2021年5月18日 13時) (レス) id: b5e633d6ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆっゆっち - 黒彩もっと見たいです!体に気を付けて頑張ってください (2020年7月5日 20時) (レス) id: 14eff17734 (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 黒彩がみたいです! (2019年3月29日 23時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
mimiko(プロフ) - すごく面白いです!美彩の作品をもっと読みたいです☆更新頑張ってください☆ (2018年3月25日 17時) (レス) id: 5555f18d7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルグラ | 作成日時:2017年10月27日 16時

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