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｢スニョンは、メンバーのことが好きだよね｣
好きなの？ではなく、好き“だよね”。
Aが言ったのは？の付いた疑問なんかじゃなく、肯定。というか確認だった。“当たり前”だと頷けば、そっかとやけにゆっくりとした瞬きを１回。
メンバーは家族だから。家族よりって言い方はおかしいかもしれないけど、それくらい大切で、側にいたいと思う。それは当たり前のことで。
＿＿＿Aはちがうの？
反射的に問いかけそうになった。けど、Aが口を開いてくれたこの状況でそれを口にするのは何かが違う気がして、喉まで出掛かった言葉を咄嗟に噛み砕いて、飲み込む。
｢自分もそうだよ」
HS｢そっ、か」
｢ずっとそう思ってる。最初は、ジョンハニとかスニョンを怖いと思ったこともあったけど」
HS｢なんだよそれー」
緊張と安堵感に同時に襲われた。ばっ、と肩から抜けた力がAにバレていなければいいと思った。
今思えば、この頃からAは色々考えていたんだと思う。色々って何と聞かれるとそれは少し困るけど、契約のこととか、メンバーのこととか。
確かにあと約１年。そんな時期だった。
HS｢あのさ、A」
｢ん？」
HS｢俺は、ずっと、みんなと一緒にいたいよ。何歳になっても、これから先何年も何十年もずっと、目が覚めたら側に居てほしいし、笑っていてほしい。
…Aは、どう思う」
怖くなって覗き見ることしかできなかったAの横顔に答えはなかったと思う。
この先も一緒にいることは確定、というか大前提としても、どんな形でどんな理由で側にいるのか。それはまだ。
｢そっか｣
隣へと顔を向ければ、その日初めて目が合った。ゆらゆらと琥珀色の目が揺れて、その中に自分がいる。
3文字の返ってきた返事は自分が望んでいたものじゃなかったけど、確かに、伸びた前髪の奥にいるAは笑っていた。
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柊(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます。自分の文章にそう言ってもらえてすごく嬉しいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします☺︎ (2022年9月26日 9時) (
レス) id: 1c5041063e (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - すごく深みのある文章で、読み応えがあります。とても面白い小説を生み出して下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしております(><)♡ (2022年9月26日 0時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年9月23日 17時
