異能開業許可証 ページ45
〜敦side〜
「マフィアの通信記録によると、出資者は『ギルド』と呼ばれる北米異能集団の団長だ」
「実在するのか?ギルドは都市伝説の類だぞ。構成員は政財界や軍閥の要職を担う一方で、裏では膨大な資金力と異能力で、あまたのはかりごとを底巧む秘密結社…まるで三文小説の悪玉だ。第一そんな連中がなぜ敦を?」
確かに…おっしゃるとおりで。
なんで僕が海外のすごい組織に懸賞金なんかかけられたんだろう……
「直接訊くしかないね。会うのは難しいだろうけど、うまく相手の裏をかけば……」
とその時。
「た、大変です!」
さっき一旦部屋を出た谷崎さんが、血相を変えて飛び込んできた。
すると外から、ゴォオオオオという音が聞こえてきた。
慌てて窓から外を見ると。
ヘリが探偵社のところにやってきた。
まさか……
「先手を取られたね」
太宰さんが言う。
「あらら、言ってるそばから来たねー、ギルド」
「はい、そうですね……」
…って僕は何を普通にマフィアの女の子と話しているんだ!?
「とにかく社長が団長と話をするだろうね」
「そっか、じゃあ私たちはドアの外で待ってるか」
「うん、そうだね」
……この女の子、普通に馴染んでる。
まあ何はともあれ、とりあえず僕たちは部屋を出た。
「ふぅ。まさかギルドの人たちが本当に来るとはねー、太宰」
「うん」
「何が目的?人虎以外にも目的がありそうな感じがするんだけど」
「おそらくは『異能開業許可証』だろうね」
「異能開業許可証?」
僕は二人に聞く。
「この国で異能者の集まりが合法的に開業するには、内務省異能特務課が発行した許可証が必要なの」
「なるほど……それを寄越せって言いに来たってわけですか」
「うん多分ね。あ、あと、敬語じゃなくていいよ!」
「うん……?」
なんか普通にマフィアの女の子と仲良くなっちゃってるけど、いいのかな…?
まあこの際、それはいい。
僕はマフィアの女の子に少し興味が湧いた。
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時