重力遣いの新相棒【文豪ストレイドッグス】

負債 ページ42

〜中也side〜



太宰に会ったその次の日。





「そういえばさー」




俺の執務室にいるAが口を開いた。






「人虎の件、結局どうなったんだろ？」


「ああ、どうやらやっぱり逃したらしいぜ」


「あらら…」


「おまけに芥川がかなりの重傷」


「まじで！？あの芥川が！？」


「樋口が海に飛び込んで助けたらしいけど……下手したらもう目覚まさないかも、と首領が言っていた」


「あちゃー。鷗外のことだから、『暴力を返されることは負債であり支出だ』とか言ったんだろうなぁ」


「…首領が言いそうなことだな」


「あはは。でもさー、人虎を海外に輸送出来なかったということは……」


「ああ、乗り込んで来るだろうな、ヤツらが」


「うん……ついに、ギルドが日本に来るね」


「ああ、ヤツらにとって依頼を達成出来なかったマフィアは、悔しいが用済みだろうから、何か仕掛けてくるかも知れねえ」


「そうだね……あ、そうだ」


「ンだよ？」


「ちょっと行きたいところがあるんだけど……行ってきてもいい？」


「俺は良いけど、首領に許可とってからな」


「もっちろん！んじゃ行ってきまーす」





そう言ってAは俺の執務室を出て行った。









〜貴女side〜




「ふぅ、鷗外の許可も得たことだし、行きますか！」





そうして私が向かった場所は……









武装探偵社。









作者より)ちょっと短いですが、先行きます！次は初の敦sideです！！

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