本当 ページ40
〜中也side〜
あーーー腹立つ。
太宰のクソ野郎……俺で遊びやがって…
「あーほんと面白かった。『二度目はなくってよ!』」
「うるっせえ!!もう二度とその言葉俺の前で口にするな!!」
「中也の前じゃなければいいの?じゃあ今から紅葉姐さんのところに……」
「行くな、このバカが!!!」
はぁ……最悪だ。
「でも中也はいじられキャラだから、多分一生太宰に遊ばれるよ」
「ンなことは御免だな」
「あはは」
「はぁ…だいたい普通嫌がらせするためにマフィアに手紙送りつけたりするか?」
「まあそれが太宰って人間だよ」
「確かにな……っと、そうだ。ちょーっとお前に聞きたいことがある」
「……なに?」
Aの声のトーンが少し下がる。
俺はさっきからずっと気になっていたことを口にした。
「…お前、本当は手紙が来たこと、知ってただろう」
「……」
「黙り込むな。どうなンだ、知ってたのか、それとも本当に知らなかったのか?」
「…ごめん」
…やっぱりな。
「まあ、そうじゃないかとは思ってた」
「そっか、バレちゃってたか」
「お前が最初に太宰に『手紙』と言ったとき、あのクソ野郎が珍しく驚いてた。その時俺はまだ太宰から手紙の話を聞いてなかったから、おかしいと思ったンだよ」
「なるほどねー、結構早い段階で怪しまれてたってわけか」
「まあな。でもなんで手紙のこと知ってたンだよ?」
「人虎の件で太宰が絡んでるのは知ってたから、前々から警戒してたの。それで、もし何か太宰から送られてきたらすぐに私のところに持ってきて、って広津に頼んでたんだ」
「ああ、黒蜥蜴の広津か。あのじいさん古株だしな」
「そう。で、どうするの?」
「は?」
「私を逃亡幇助の容疑で鷗外に突き出す?」
「はっ、ンなことしねえよ。どうせ訳あってあいつを逃したんだろ。それに首領に突き出したとしても、首領の特別であるお前が罪に問われることはねえだろうしな。まあでもどうして太宰を逃したのかは知りてえ」
俺がAにそう言うと、こいつは少し笑って答えた。
「……中也に太宰を殺してほしくなかったから」
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時