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鴎外「A君。何故呼ばれたかは、判っているね」



幹部までもが集まっていた執務室。


Aは少し間を開けて、『ええ、大体は』と陰鬱そうに云った。




『案外早かったので、吃驚していますよ』

鴎外「...できるなら君から話して貰いたいのだがね。私が集めた情報は、恐らく真実にはまだ遠い」

『構いませんが...貴方は、何処まで知ったのですか』


鴎外「君が、人ではない事まで(・・・・・・・・)だ」



中原と尾崎が目を見開いた。




鴎外「君の“鬼”という通り名、そのままなのだろう?
本名は臥煙 A。齢は──二〇〇と云った所かね」

『...流石ですねぇ』




Aは自虐的に笑み、鴎外を見据え、云った。




『ならば、先ずは童話から、ですね』

鴎外「童話?何の事かね?」

私の人生の物語ですよ(・・・・・・・・・・)




全てを聴いて、全てを知った其の時。


貴方方は、どんな顔をするのやら。





『其れは、今から五〇〇年程前の事────』

陸→←肆



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作者名:妃薫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakaharaty1/  
作成日時:2018年3月12日 1時

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