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弐拾肆 ページ26

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治「......此れは......」

鴎外「......参ったねぇ」





遅れてやって来た太宰と森は、未だ呆然とする中原と金髪金眼のAを見、苦笑した。


Aは其の美しい金色に二人を映すと、困った様に──又、寂しげに、けれど妖艶に微笑んだ。




『御免なさい。矢張り私は、変わる事は出来ないわ』

中原「っA」

『御免なさい』





何も聴きたくない、と云う風に、柔らかく中原の言葉を遮った。



僅かな沈黙。


突然現れた、同じ金色( 、、)




C「──スカーレット」




男──クレセントは、Aの艶やかな髪を、頬を撫で、云った。





C「............行け」

『......』

C「俺様が代わりに話す。だから、お前は一度、確り休むんだ」

『......』






Aは目を伏せ、再び微笑み、消えた。






中原「っ...」

C「今は、放っといて遣ってくれ」





クレセントは順に三人を見、瞳に僅かな影を落とし、云った。





C「全部、教えてやる。──俺様とスカーレットの過去も、吸血鬼の真実もな」






─────────────────────
都合上短めとなりました。続きを待ってくれていた皆様、申し訳ありません。



同時進行で書いている此方の小説が、たった一話二話にも関わらず、此度めでたく殿堂入り致しました。

良ければ御閲覧下さい。



中也さんを蹴って仕舞った【文スト】



今後とも宜しく御願い致します。

胡桃餅.

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作者名:妃薫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakaharaty1/  
作成日時:2018年3月12日 1時

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