検索窓
今日:13 hit、昨日:56 hit、合計:284,224 hit

15 ページ17

「あぁさっきの柔道のやつか、でもあれは本当に凄かったよ
ゼロがあんな一瞬で負けるのなんて初めて見た」



『そうなんだ』



降谷負けたことないのか、でもまぁ確かに他の人と比べたら、強かったな



今までも一瞬で決めることはよくあったから今回もそうしたけど、降谷を投げる時それに対抗されて普通に投げてたら一瞬じゃ決まらなかった


対抗された瞬間とっさに対応出来たからそのまま勝つことが出来たけど、あれは普通に危なかった







なんてことを考えてると目の前の席に座っている降谷がご飯に手をつけず、こちらを見ているのに気がついた




他の四人もそのことに気づいたみたいで



「降谷、そんなAちゃん見つめてどうしたの?」




けれど、研二の言葉に降谷は反応しなくて、ただただ見られている私はどうするべきなのか混乱していた





そんな降谷に諸伏が声をかけようとした時に漸く降谷が喋った








「何であの時本気を出した」





へ?



何で本気を出したか?
え、出さなかったのかじゃなくて?




周りも私と同じようには?っというかんじだった




「僕とやる前は練習の時も松田と試合してた時も全く本気じゃなかっただろう
それに、僕との試合も直前まで適当に流そうとしてただろ

だから何で僕とやる時本気を出した」



それでも降谷は私に問いかけ続けたので私は素直に答えることにした






『降谷が本気だったからだよ』





すると今度は降谷がは?という感じになった




『本気で私を倒しに来てる人に対して適当に返すのは失礼でしょ?例え相手が降谷じゃなくても、私を本気で倒そうとしてくる人がいたら私は、実力差なんて関係なく私も本気で迎え撃つよ』





これは私の本音だ



マフィアという職業柄恨みなどを買うことも多く、命を狙われることも少なくない

それでも大半は私との実力差に脅え手は出してこないが、偶にそれでも私を殺そうとしてくる人がいる

そういう人に対して私は、仕方ないとはいえ買ってしまった恨みにしっかりと向き合うことにしている


それが唯一私のできる償いだと思うから





私の答えを聞いた降谷は少し驚いたような顔をして




「お前はもっとバカで適当なやつだと思ってたけど、違ったんだな」



と今まで私には見せたことも無いような優しい顔で笑った

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (243 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
558人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白いです!...フラグだ...それはきっとヨコハマの夜を守る組織のボスの異能なんだろうなぁああ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 何回も見直してます!更新頑張ってください! (2020年9月22日 23時) (レス) id: 94ca772b7b (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 1f1dba2df0 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけl*不定期更新(プロフ) - 無理をしない程度に更新頑張ってください!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: 47b0b1fd5e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月22日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆あいねこ☆ | 作成日時:2020年5月13日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。