33.絶対命令 ページ33
織部は仕事の帰り道
「ん？拾え？」
『拾え』と書かれた段ボールに入った
「ニャー」
猫を拾った
「猫って何食べるのかな？ミルクでもあげればいいのかな？」
寮に猫を連れて帰った織部がミルクを人肌程度に温めていると
「砂糖が入ってない」
と不機嫌そうな声が聞こえた
「ホットミルクに砂糖って入れるかな？」
なんとなく返事をして振り返ると、猫耳のついた女の子がいた
「うわぁぁぁぁぁ!?」
「お前反応が遅いな」
「なっ!?誰!?どうやって入ってきたの!!?」
「どうやって…って言われても。お前が拾ったんじゃないか」
そう言った女の子は『拾え』と書かれた段ボールを指さした
「あれ？猫がいない」
「お前は鈍感か？」
「鋭いとは言われたことが無い」
「じゃあ鈍いんだな」
「きっとそうなんだと思う」
「変な奴」
まったりとした空気の中で、猫耳のついた女の子は自分が織部に拾われた猫と同一人物だと言う事を…
説明するのに3時間かかった
言葉で必死に説明するが「どうして？」「なんで？」と言った質問が次から次へと飛び出してきて、話題が一向に進まなかったのだ
説明が面倒になった女の子が半獣から猫の姿になってみせると、織部は「なるほど」と言って納得してくれた
そして、それで終わると思いきや
「もう一回やってみせてよ」と、まさかのアンコールをしてきた
「もう疲れた」
「どうして？俺はまだ疲れてないよ？」
「お前に付き合うのに疲れたと言ったんだ。どうして拾ったのがお前だったんだか」
「どうして志野は捨てられてたの？」
「私が？捨てられてたと言うのか？」
「だって路上の段ボールって」
「違う。私は追い出されたんじゃない。家出してやったんだ。
しいて言えば、お前に拾われたんじゃない。拾われて"やった"んだ」
「なんだか女王様と話をしているみたいだよ」
「あながち間違いではない。私は血統書付の純粋な化け猫なんだからな」
「へぇ〜。志野はすごいんだね」
「そうだとも。だからお前も私を崇め、大切にするんだぞ？」
「なんで？」
「え!?なんでって…それは…」
「どんなにすごくたって、今日から志野は俺の飼い猫だろ？
だったら、飼い主の俺の言う事は絶対に聞かないとダメだろ？」
「なんで私が？」
「はい。これ志野の首輪」
「ちょっと!?ヤダっ!!」
「抵抗してもダメだよ。落し物は警察に届けない限り拾った人の物なんだから。
例えそれが可愛い化け猫でもね？」
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
