28.年越し ページ28
「カウントダウンして、0になったら一緒にジャンプしようよ」
「何がしたいんですか？」
「年越しの瞬間に地上にいなかったって言うのがやりたいから」
「織部さんは何歳ですか？何回年越しを経験してるんですか？」
「昔は意識してなかったけど、大人になってから毎年違う事をやろうと思ってるよ」
「そろそろネタが尽きてくれませんかね？」
「頭が良いから無理かな」
「むしろ馬鹿が考える事をやってるって事には、頭が良くても気づけないんですね」
「馬鹿とはひどいなぁ〜」
そんな会話をしていると、見ていたテレビの中から鐘の音が聞こえてくる
「年越しの鐘は人の煩悩の数だけあるんですよね」
「108つだね」
「それを織部さんの煩悩の数にしたらどうなるんでしょうね」
冗談のつもりで振った話題だったが
「0が2つ3つ足りないよね」
結構真剣に考えてから答えられてしまったため、なんと返事していいのは私は本気で悩んでいる
「もしそうなったらお寺のお坊さんが可哀想ですね。何交代ですか？」
「さぁ？大晦日は鐘つきっぱなしになるんじゃない？」
「それはもはや公害ですよね？」
「だから人間の煩悩の数で良かったなって思うよ」
「そもそも、織部さんの煩悩はどうしてそうも多いんですか？どうせやらしい事しかないんでしょうね」
「そうでもないよ？」
「じゃぁどんな煩悩があるんですか？」
「志野ちゃんと毎日会いたいとか、志野ちゃんとキスしたいとか、志野ちゃんの手料理が食べたいとか、志野ちゃんの寝顔を朝まで見ていたいとか、志野ちゃんの泣き顔をみてみたいとか、志野ちゃんの…」
「もういいです。なんかだんだん怖くなってきました」
「どうして？僕がいつも志野ちゃんの事を考えて、志野ちゃんを求める事の何が怖いの？」
「病んでると自覚がない当たりが特に怖いです」
「病んでるかな？」
織部さんは腑に落ちない様子で落ち込んでいる
志野「まぁ、馬鹿で病んでるからこそ、私の頭の中は織部さんでいっぱいなんですけどね」
キスをして年を越すのが
お互いに初めてだったらいいな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
