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25.愛を語れ ページ25

「私織部さんの事が好きみたいです。付き合って下さい」

人生初の告白を

「32点。もっと好きになってから出直してきてください」

私は採点して突き返した


それからと言うもの

「昨日私の夢に出て会いに来てくれたんですよね?これはもう運命だと思うんです!!付き合って下さい」

「18点」

「下がってる!!?」

「なんで毎日毎日告白しに来るんですか?」

「だって、出直して来いって言われたから」

「フラれっぱなしじゃないですか」

「いいえ。織部さんはまだ私をフッてませんよ?」

そう誇らしげに笑ってみせた彼女は逃げるように走り去っていった


確かに私はまだ正式に彼女をフッてはいない

でも、間接的に交際を断られた時点で諦めるよな…普通

…と言うか、私も私で、何彼女に期待させるような事を言ってしまったんだか


「織部さんは辛い物が苦手なんですね?私も食べれないんですよ。
って事は好みの違いで夫婦喧嘩をすることはないですよね?
織部さんの嫁に私はいかがですか?」

「46点」

「ちょっと上がったかな?」

「と言うか、私はあなたの名前を知りません。
いくらなんでも名前も知らない人と婚姻届けは出せません」

「志野です。今ここに婚姻届けがあればサインしてもらえますか?」

「例えばの話を本気にしないで下さい。私は志野さんを…」

「必ず100点取って、私の事を好きにさせてみせます。だから明日も覚悟しておいて下さいね?」


その自信はどこからやってくるのやら?

志野さんは諦めずに毎日毎日私にアピールをしてくる

それが楽しみで、まだかまだかと待ちわびるようになっていた

志野さんの言う通り、私は志野さんの事を好きになりかけているのかもしれない

しかし、私はまだ志野さんから聞きたい言葉を言ってもらえてない


「黄瀬戸さんは遊びたいから結婚しないらしいです。
でも、私は織部さんが浮気しても許せるぐらい器の大きい人になってみせます。
すぐに離婚だとか騒がないので、ぜひ結婚して下さい」

「3点」

「なんで!!?」

「私が黄瀬戸のように浮気する前提だからです」

「100点は程遠いな…明日は何をネタにしよう?」

そうブツブツと言って帰ろうとしている志野さんの背を見てしびれを切らした私は

「あなたはなんて学習能力がないんですか!?
付き合うとか結婚するとかいう前に、好きだとか愛してるだとか、私への愛をちゃんと語りなさい!!」

「え?言ってませんでしたっけ?」

「言ってない!!」

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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