01.スーパー ページ1
夕食のおかずを買いに来た主婦がレジに並ぶ夕方
『レジ応援お願いします』
応援要請に応えようと織部は急いでレジに向かうと
志野の横に立って、会計を手伝っていた
「織部君!?そこに応援はいらないから!!新しくレジを開けて」
「チッ」と舌打ちをし、織部はしぶしぶ新しくレジを開けて捌いた
「レジ打ちって口が渇きませんか？」
レジも空いて来て、品出しに戻ろうとした織部が志野に声かけた
「レジ打ってる間はしゃべりっぱなしですからね」
志野はポリ袋を使いやすいように広げては、レジ横の袋の中に補充していた
「買い物かごに詰め替えるのも難しいと思うんですけど」
「硬さとか大きさとかいろいろありますからね。
でも、品出しの方が賞味期限とか気にしないといけないし、体力使うから私には無理ですよ。
それにレジ打ちは…
いらっしゃいませー」
客が来ては会話が途切れる
スーパーの仕事は暇そうに見えて、実は忙しかったんだと織部は実感した
広い店内の中、志野に近づく事が出来なければ、志野とまともに話す暇さえない
「おっ!?志野じゃん!!」
「久しぶり」
志野の声が聞こえると思ったら、近所の人や学校の友達と親し気に話をしている
織部は志野の事を何も知らないのに、志野の知り合いだけを覚える日々が嫌だった
「織部さんも私と一緒に品出ししませんか？」
「私は重いのもつの苦手なんですよ」
「それは私がやりますから」
品出しはともかく、倉庫の中で志野と二人きりになれたらいいと思って織部は誘ってみた
「織部さんと一緒に仕事できるのは嬉しいですけど、私はレジが楽しいんです。
袋に入れず、シールを張ってもらって喜ぶ子供だとか。
私は一人暮らしだから、大量の食材を見て、お母さんが家族の為にどんなご飯を作るのか想像するのが楽しいんです」
その日、仕事を終えた織部は食材をかごに入れ志野のレジに並んだ
「私の晩御飯が何かわかりますか？」
「この食材は鍋ですね。楽しそうです」
「でも、私は一人暮らしなんです」
「その割には量が多くないですか？」
「私と志野さんの分です。
仕事終わるまで待ってますから、私の家で一緒に鍋を食べませんか？」
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
