02.職場恋愛 ページ2
「何か手伝える事はないですか？」
早急に仕事を終わらせた志野は上司である織部の元を訪れて尋ねた
「もう終わったんですか？早いですね。では私の仕事部屋に来て下さい」
「はい」
織部の仕事部屋に入った途端、後ろから織部が抱きついてきた
「織部さん？どうしたんですか？」
「志野さんは私と付き合っているというのに寂しくないんですか？」
入社したばかりの私が織部さんと付き合っていると広まれば、女上司から嫌がらせを受けるのは確実である
それもあって付き合っている事を隠しているから外で会う事も出来ない
しかし、職場では上司と部下の関係であって、織部さんも忙しくて二人きりには滅多になれない
「寂しくないわけ…無いじゃないですか…でも、隠して欲しいって言ったのは私ですし…」
「正直辛いです」
あぁ…織部さんもこんな恋愛は望んでいないのだろう
「辛い思いをするぐらいなら…私と別れればいいじゃないですか」
本当はそんな事を思っているんじゃない
でも、大好きだからこそ織部を苦しめたくない
「そうじゃないんです」
身体の向きを変えられたと思ったら、壁に押し付けられ、真剣な眼差しで見つめられる
「寂しい思いしかさせられない…自分が不甲斐ないんです」
普段の手厳しい織部さんは居らず、弱々しい織部さんが目の前に居る
「寂しいですけど…織部さんと一緒にいられるだけで幸せですよ？」
きれい事ではなく、本当にそう思っている
だからちゃんと笑えてるはず
「そうですか…ではもっと幸せにしてあげます」
そう言って織部は頬を染めて一度目をそらしたが
再び目を合わせて微笑みかけると優しく口づけをしてくれる
これは私しか知らない織部さんでしょ？
だったらこの秘密の関係も…悪い事ばかりではないのかも知れない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
