07.クレープ ページ7
「女性はクレープが好きですね」
途絶えない行列を見て加々知はため息交じりに言った
「今日は割引の日だし、皆織部さんに会いたくて来てるんですよ」
「いい迷惑です。爆ぜればいいのに」
「店が？客が？どっちにしろ私の給料がなくなるような事をしないで下さいよ」
「志野さんもよくこんな忙しい仕事をしてますね」
「クレープ屋さんととケーキ屋さんって可愛くないですか？
それにケーキは売るだけですけど、クレープは目の前で作るからかっこよさもあるんです。
それにクレープはその場で食べれるし、手渡した後の笑顔が嬉しいんですよね」
志野は「それが自分の生きがい」とでも言うように笑って見せた
「クレープってデザート系もありますけど、フード系のものもありますよね。
ツナサラダとか、肉の入ったものとか。あれって男受けを狙ったんですか？」
織部は未だに減らない行列の中から男を見つけては、男の注文を意識していた
「そうかもしれませんね。
でも、甘いものが好きな男子が並びやすいように出来たメニューかもしれませんよ？」
「そんな事ないですよ。今日の男は全員フード系でした」
「よく見てますね」
織部は男達が「何を注文したか」と言う事よりも、志野を見ては鼻の下を伸ばしてデレデレしているのを見ていた
「本当に。爆ぜればいいのに」
「だからそんな事言わないで下さいよ」
閉店後の店内
「織部さんはデザート系ですか？フード系ですか？」
「私は志野さん系です」
「疲れてるんですか？なら糖分の取れるデザート系ですね」
織部の思いを受け流した志野は、余った食材で特大のクレープを作ってくれた
「はい。お疲れ様でした」
「多いですね…志野さんも一緒に食べませんか？」
「私はいいです」
「人に食べさせたがるくせに、どうして自分は食べないんですか？」
「食べるのが下手なんですよ」
それでも織部がクレープを差し出すので、志野は「笑わないで下さいね？」と言ってクレープを食べた
口の小さい志野はクレープを一口食べると、鼻の頭に生クリームを付けていた
織部は「なるほど」と納得し腹を抱えて笑った
志野が「だから嫌だったんです」と涙目で言うと
織部「だから私は志野さん系なんです」と言って、志野に生クリームを付けて食べた
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
