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18.君が笑えば ページ18

相変わらずデスクを寝床代わりに寝ている上司

「…チッ」

それを見た織部は舌打ちをし、上司の寝込みを襲おうとしたその時

『デデーン。織部アウトー』と、どこからともなく聞こえ

気付けばスパーンと言う豪快な音と共に後頭部に痛みを感じていた

振り返れば満面の笑みを浮かべている志野が堂々とハリセンを手に持っていた


「はぁ!?」

織部が理解できず志野につかみかかろうとした時

再び『デデーン。織部アウトー』と聞こえ

華麗に宙を舞って見せた志野に頭頂部をハリセンで叩かれた


「ハイヤー」

志野は掛け声をあげ、中国雑技団のように決めポーズをしてみせた

「さっきから人の頭をスパスパと叩いて何なんですか?」

「今日は怒ってはいけない日なんです」

「誰が決めたんですか?」

「私の独断です。もうそろそろ笑ってはいけない日が来ます。
だから、その前に怒ってはいけない日をやってみたかったんです」

「そんな事をした所で何になると言うんですか?」

「罰ゲームと言う名目で織部さんを引っ叩くことが出来ます」

「あなたそれが本心でしょう?」

「もちろん」

志野は悪びれも無く堂々と織部に言って返す


「それだけ…と言いたいところですが、本当は織部さんが怒らない日があって欲しいと思っただけです」

「私も毎日怒っているわけではありませんよ?」

「怒ってますよ。怒ることが基本装備になって気づかないだけです」

「そうですかね」

「じゃぁ笑った事は?」

「ホラー映画を見た時に」

「私が求めているのはそれではありません。
もっと、気も表情も緩めていきましょうよ。
織部さんの笑顔を見るだけで皆が幸せになれるんです。ね?
だから…もっと笑って下さいよ」

「今日が泣いてはいけない日なら志野さんがアウトですよ」

「だったらケツバットですね」

「いえ。志野さんだけ特別罰ゲームがあります」

と言って織部は志野にキスをする

志野が顔を真っ赤にしてうつむいたのを見て

「おや?これでは罰ゲームになりませんでしたか?」と、織部は満足そうに笑っていた

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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