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Aサイド






「っぅ、・・・ぁ」





体中を蝕むような痛みで目が覚めた。



体が動かせなくて、瞳で辺りを探る。





白い天井に、白い床。

見慣れた点滴バック・・・





ああ、戻ってきちゃった。

私の一番居たくないところに。



さっきまでのことは、全部夢だったの?

私が呼吸困難になって、意識を手放して、気づいたら・・・。



それにしては痛みとか、揺れとか、はっきり伝わってきたけど。







「・・・」






・・・どうせ、夢なんだよ。

いくら怪獣に追いかけられていたとはいえ、あんなに長く走ったのは久しぶりだった。



外の空気を吸ったのも久しぶりだった。





自分が自由だったのが、嬉しかった。








"そういう夢"を望んでいた。

ずっと、あっちにいたかったよ・・・。





「とりあえずナースコール・・・」






ナースコールは、自分から見て右側。
目をつむってても押せる。




が、しかし。






「あ、れ?ない・・・」





いつもの場所にボタンがなかった。

うそ、私が寝てた間に改修工事でもあった?




どうしよう、と思った時。








「お、ようやくお目覚めか」









急に目の前に男の人が現れた。




・・・どこかで見たことのある、特徴的な髪型

・・・見覚えのある、細い目



それに・・・なにか既視感のあるぴっとりとした黒いスーツをまとっている。









え、嘘でしょ?

私はまだ、夢を見てるの?




なんで、














「僕は日本防衛隊第三部隊、副隊長の保科や。
起きたばかりで悪いんやけど、ちょっと話聞いてくれへん?」











推しがいるのっ?

え?





驚きすぎて逆に声が出ないんだけど。


保科くんがいるってことは、まだここは怪獣8号の世界?







やだ、保科くんに会っちゃったよ。
生推しだよ。


まって無理、イケメン。


好き






ていうか、保科くんが私に用なんかあるの?

副隊長だし、色々と忙しいと思うんだけど。







「簡潔に言う」






保科くんは、細い目を更に細くして、私に問いかけた。



・・・なんだろう。






「君、何者や?」







え、何者?



自己紹介しろってこと?


やだ、緊張する。





「私は、小鳥遊Aで、高校一年生・・です。」


「そのくらい分かっとる。君がおったところは小鳥遊家のところで、既に両親は息絶えとった。
身元確認をしようと思ったんやけど、情報が無かった。


それに、君には戸籍が無かったんや。

そういう子供も稀にいるが、君が倒れる前まで着とった服・・・日本中、どこを探してもそんな制服の学校は無かった。



君、何者や?」

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もちもちアイスクリーム(プロフ) - 面白いです!!続き出来れば出してください!!! (4月28日 12時) (レス) @page2 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年9月27日 12時

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