404ともう一人 (２)【MIU404】 (ページ9)

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｢…なあ志摩ちゃん、Aちゃん。可笑しくねぇか｣

｢は？｣

『何が？』

｢何で二人は公園の裏手にいたんだ？｣

｢裏に車を回したから｣

｢だから何で！？｣

｢ふふ、伊吹が走りで負けたときのことを…っ｣

『考えちゃったんだよね、』

｢うっわ！信用されてねえ！むっちゃ傷つくわーもー！｣

『お疲れ様でーす』

｢もう早く食べろ！冷める前に早く食べろ！｣

｢負け犬があ｣

｢それは絶対言っちゃダメだぞ、相棒だぞー！？｣

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『あ、お手伝いしようか』

　九重くんが今日食べたお皿を洗ってくれていたので手伝おうかとキッチンまで来た。ちなみに陣馬さんは三秒で寝ました｡

｢大丈夫ですよ、Aさんは休んでください。今日も疲れたでしょ｣

『でも、』

｢目、少しクマができてます｣

『……、ではお言葉に甘えて。ごめんね、ありがと』

｢気にしないでください。しっかり休んでください｣

『うん』

　確かに最近忙しくて、睡眠時間が短くなっていてクマができてしまっていることに彼は気づいていた。世人くんの、優しさが染みたよね。

｢Aちゃーんっ｣

『何？先輩』

｢あのね、俺と｣

　パーカーのフードを被った先輩がカウンターの側にあるソファから見上げてくる。

｢お前とは一緒に寝させないからな｣

｢うっわ、志摩｣

『大丈夫、言われても最初から断るつもり』

｢それ地味に傷つく｣

｢ふっ、｣

｢志摩笑うな！｣

『ふふ、本当に元気ね～。…じゃあ、おやすみ！』

｢おやすみ！！｣

｢おやすみなさい｣

｢おやすみー、A｣

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