再び ページ15
「Aもさ〜もっとこう"ガッ!!"といかないとさ〜」
『ガッて何清良ちゃん…』
「でもいつまでもうじうじしてたら、いつか角名くんにも彼女出来てまうで?」
『うっ…それはご最もなんだけど…。』
すると急に教室がざわざわと騒ぎ出した。
何事かと後ろを振り返ると、宮くんの双子の弟くんが教室に入ってきた。
かと思ったら、こちらにやってくる。え??
「あ、サムやん。おはよう昼やけど。」
「お、雨崎やぁ。おはよう。」
清良ちゃんとサム?くんがうぇい、とハイタッチをする。え、この2人って仲良かったっけ?
そんな私の疑問が聞こえてたかのように、詩春ちゃんが答える。
「清良、宮くんとよくご飯食べに行ってるねんて。」
『えっ、そうなの?』
「お互い食べること好きやから。こないだ確か部活帰りに拉麺食べに行ったって聞いたよ。」
そ、そうやったんや…。清良ちゃん美人やしうわぁ、…美男美女とはまさにこの2人か…。
「あ、角名の彼女の人。どーも。」
『ぅえっ!?』
急に私の方を向いてぺこりと頭を下げるサムくん。うわぁ昨日ちょっと見ただけやけど、やっぱ顔かっこいいなぁ。目くりっくりや…。まぁ私は角名くんが1番だけど……ってそうじゃなくて!!!
『わっわわ、私なんかが角名くんの彼女だなんてっ……烏滸がましい…』
「え?昨日告白したんやないん?」
『してません!!』
一体どこからそんな情報を…さては宮くんまた余計なことばらしたな。
すると急に視界がまっくらになる。誰かが私の目を手で覆ったのだ。
『うわっ!?え、誰ですか!?』
「……」
『も、もしかして宮くん…?そういえば昨日のノート結局返してもらってないんだけど返してくれませんか??』
しかし返事がない。すると詩春ちゃんと清良ちゃんの笑いに耐える声が聞こえる。え、どういう状況??
『あのー…宮くん…??』
すると昨日初めて聞いたやわらかい声。
「相変わらず面白いねAって。」
ぱっと視界が明るくなって、慌てて後ろを振り返ると
『すっ、角名くん…!!』
「昨日ぶり、A。」
角名くんがいたずらっ子のように、ニシシと笑っている。
『あっ!?そ、そのノート…!!』
「ごめん、侑から借りちゃった。」
彼の右手に持っているのは、昨日宮くんに貸した数学のノートだった。
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω`*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい!讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがすごく楽しみです!!応援してます!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ | 作成日時:2020年3月11日 10時