検索窓
今日:24 hit、昨日:80 hit、合計:361,535 hit

再び ページ15

「Aもさ〜もっとこう"ガッ!!"といかないとさ〜」


『ガッて何清良ちゃん…』


「でもいつまでもうじうじしてたら、いつか角名くんにも彼女出来てまうで?」


『うっ…それはご最もなんだけど…。』


すると急に教室がざわざわと騒ぎ出した。
何事かと後ろを振り返ると、宮くんの双子の弟くんが教室に入ってきた。
かと思ったら、こちらにやってくる。え??



「あ、サムやん。おはよう昼やけど。」


「お、雨崎やぁ。おはよう。」



清良ちゃんとサム?くんがうぇい、とハイタッチをする。え、この2人って仲良かったっけ?


そんな私の疑問が聞こえてたかのように、詩春ちゃんが答える。



「清良、宮くんとよくご飯食べに行ってるねんて。」


『えっ、そうなの?』


「お互い食べること好きやから。こないだ確か部活帰りに拉麺食べに行ったって聞いたよ。」



そ、そうやったんや…。清良ちゃん美人やしうわぁ、…美男美女とはまさにこの2人か…。




「あ、角名の彼女の人。どーも。」


『ぅえっ!?』


急に私の方を向いてぺこりと頭を下げるサムくん。うわぁ昨日ちょっと見ただけやけど、やっぱ顔かっこいいなぁ。目くりっくりや…。まぁ私は角名くんが1番だけど……ってそうじゃなくて!!!




『わっわわ、私なんかが角名くんの彼女だなんてっ……烏滸がましい…』


「え?昨日告白したんやないん?」


『してません!!』




一体どこからそんな情報を…さては宮くんまた余計なことばらしたな。





すると急に視界がまっくらになる。誰かが私の目を手で覆ったのだ。






『うわっ!?え、誰ですか!?』


「……」


『も、もしかして宮くん…?そういえば昨日のノート結局返してもらってないんだけど返してくれませんか??』






しかし返事がない。すると詩春ちゃんと清良ちゃんの笑いに耐える声が聞こえる。え、どういう状況??





『あのー…宮くん…??』



すると昨日初めて聞いたやわらかい声。





「相変わらず面白いねAって。」




ぱっと視界が明るくなって、慌てて後ろを振り返ると


『すっ、角名くん…!!』


「昨日ぶり、A。」



角名くんがいたずらっ子のように、ニシシと笑っている。



『あっ!?そ、そのノート…!!』


「ごめん、侑から借りちゃった。」


彼の右手に持っているのは、昨日宮くんに貸した数学のノートだった。

貸し借り→←ウブの発想



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (546 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
964人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳​߹ ) (11月15日 7時) (レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω`*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい!讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがすごく楽しみです!!応援してます!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にろ | 作成日時:2020年3月11日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。