ね、先生？？ ２

no.69 ページ19

晃一「…何隠しとるんや。」


やっぱりお見通しでしたね。

でも、口が裂けても言えないよ。


吉野先生のことが好きだから。なんて。

ヤキモチやいた。なんて。


口が裂けても言えない。


晃一「…んー、まあええ。帰るで？」


そう言って、さっき酒井先生が乗ろうとしていた助手席のドアを開けて、「ん！」と私をそこへ誘導する。


私はもう、なんのためらいもなく助手席に乗る。



そして、車を走らせる。


晃一「A、この車乗るん3回目やな。生徒で乗ったことあるんAくらいやで。あと、サッカー部の連中やな。」


笑いながら話す吉野先生。


女生徒では、私だけなんだ。

でも、先生では？
酒井先生？？


私の頭にはもう酒井先生と吉野先生の関係のことしか頭になかった。


晃一「なんか、元気ないなぁ？なんかあったん？」


何も知らずに聞いてくる吉野先生。


私はもう我慢できなくなった。

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