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声の主はベンチではなく、あのサバナクロー寮の寮長であるレオナ・キングスカラーさんだった。
………噛み殺されちゃうかな。
と、最悪な結末を想像し弁当を片手に冷や汗垂らしながらおどおどしていた。
側から見たら完全に変人だ。
レ「おい、お前。それ昼飯か？」
『…！…は、はい…』
レ「丁度いいわ。それ俺にくれ。」
『…ｯどう、ぞ』
弁当あげるだけで救われるなら、とすぐ差し出した。
よかった…
サバナクローってだけでも怖いのに、まさか寮長に失礼なことをしたから…
『ほんと、すみませんでした…、僕はこれで…ぅわｯｯ！？』
レ「謝罪を込めて食べさせろ。」
二の腕を引っ張られてレオナさんの胸に飛び込む形になってしまった。
弁当は無事だが、僕の心臓は無事ではない。
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作者名：K | 作成日時：2020年6月27日 21時
