＿私は希望を捨てた

悲しい未来　byありす ページ3

今日は何月何日だろう？

ずっと病院のベッドだからそんなこともわかんない。

寝ることと食べることしかできない。

誰の役にも立てない。

逆に邪魔者。

私って、この世に存在してる意味ないよね。

病院の先生にも迷惑をかけ、唯一の友達もぜんぜん来てくれない。

もう、いなくてもよくない？

それで、解決する話。

ああ、隣の部屋の小さい子と先生の喜んでる声が隣の病室から聞こえる。

きっと、退院できるんだな。

いいな。

私はもう治らないもの。

先生はいつか治るよって言ってた。

でも、私は聞いてしまった。



看護師「春崎さんのことですが、何か治す方法はないんですか？」

先生「これは、もうだめだ。本人には混乱しちゃうと思うから言ってないけど。私が見つけた本はすべて読み漁ったが、前例がないんだ。後遺症はよくあるけどこんな後遺症はな…………」



そうだ。先生はこう言っていたのだ。

その時、私はもう絶望でここから落ちて楽になれるなら落ちたかった。

でも、そんなこともできないんだ。

私は、とても大変な後遺症になってしまったのだから。

その後遺症、知りたい？

そんなの聞きたくもないよね。

でも、もし私に寄り添ってくれる人がいるのならば、聞いて。

さあ、この先に、待ってるよ。

覚悟はいい？

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