＿私は希望を捨てた

運命の残酷さ　byあき ページ2

はじめまして。

私の名前は、春崎 希望。

希望(きぼう)と書いて、希望(のぞみ)と読む。


私の母が、つけてくれたありがたい名前。

でも、母はもう居ない。

五年前に亡くなった。



車に、はねられるという交通事故で。

実は、私も、一緒にはねられた。

だが、私だけ、なぜか生き残ってしまった。

後遺症という傷を残して。

そのせいで、私は入院してる。



父は生きているが、仕事が忙しいため、なかなか会っていない。

唯一の希望(きぼう)は、幼馴染みの玲と優梨。

でも、2人も次第に、私と会わなくなった。

テスト期間らしい。




だんだん、みんなが私から離れていく。

時が進めば進むほど、ひとりぼっちになっていく。

あぁ、辛い。


なぜ、私は生きているのだろう。

なぜ、母は死んでしまったのだろう。


私は病室の中で、1人泣いた。

ベッドに寝てることしかできない、弱い私。





生きていていいのだろうか。

悲しい未来　byありす→←登場人物　byあき&ありす

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す